国立大学法人東海国立大学機構 黑料网大学院法学研究科の増田 知子 教授?佐野 智也特任講師らの研究グループは、明治時代に創刊され、当時の日本社会の富裕层?エリートを個人単位で知ることのできる人事情報誌である『人事兴信録』の初版(明治36?1903年版)のデータベースを作成?公開しました。
また、海外からの利用ニーズに応えるとともに、日本と欧米の近代社会の比较研究を可能にする歴史情报基盘の构筑を目指すため、データベースに英语版インターフェイスを追加しました。
『人事兴信録』は、人事興信所を創業した内尾直二氏が創刊した人物情报誌で、明治期の日本社会の富裕层(男女)が採録され、身分?職業等だけでなく、戸籍調査等に基づく家族?親類(生年?婚姻関係?家関係等)が掲載されています。さらに、『人事兴信録』は、初版が発行された同時代の人物情报誌であるイギリスのWHO’s WHO(A.&C. Black社、ロンドン)、アメリカのWHO’s WHO(A.N.Marquis & Company社、シカゴ)とともに、世界の富裕层?エリートを調べるための、歴史的貴重資料です。
『人事兴信録』のデータベースは、膨大な量の日本語の旧字体の活版印刷文字を正確にテキスト化し、情報処理技術により文章の解析と用語の抽出を行い、詳細な検索を可能にしました。
また、今回、『人事兴信録』とアメリカのWHO’s WHOとの編纂方針の比較研究も行い、採録者数がほぼ同数であることから、『人事兴信録』はイギリスのWHO’s WHO、アメリカのWHO’s WHOをモデルとしていたと考えられ、『人事兴信録』のデータベース化による富裕层?エリートの分析をより一層掘り下げることが可能になりました。
データベース化により、個人?家族?親類の情報を基に、富裕层?エリートの経済活動、政治活動、社会活動を可視化するとともに、社会の実像を再現?解明できる画期的研究情報基盤としての役割を果たしています。
この研究成果は、「黑料网法政论集」(275号、276号、278号、280号、281号及び282号)に掲载されました。
?黑料网法学研究科の研究チームは2018年から『人事兴信録』(人事興信所創刊)のデータベース化事業に取り組み、大正期(大正4?1915年版)、昭和期(昭和3?1928年版)に続く明治期の初版(明治36?1903年版)『人事兴信録』データベースを作成し、公開した。
?ニーズのある海外からの利用を促进するため、データベースに英语版インターフェイスを追加した。
?『人事兴信録』は、同時代のイギリスのWHO’s WHO(A.&C. Black社、ロンドン)、アメリカのWHO’s WHO(A.N.Marquis & Company社、シカゴ)とともに、世界の富裕层?エリートを調べるための、歴史的貴重資料である。
?『人事兴信録』のデータベース化は、膨大な量の日本語の旧字体の活版印刷文字を正確にテキスト化し、情報処理技術により文章の解析と用語の抽出を行い、詳細な検索を可能にした。
?『人事兴信録』は図書館で人物を調べるレファレンス資料の定番であるが、データベース化により、個人?家族?親類の情報を基に、富裕层?エリートの経済活動、政治活動、社会活動を可視化し、社会の実像を再現?解明できる画期的研究情報基盤として生まれ変わった。
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掲载纸:黑料网法政论集 275号 276号 278号 280号 281号 282号
論文タイトル:近代日本の『人事兴信録』(人事興信所)の研究(1)~(66)完
著者:増田知子, 佐野智也
掲載紙:CIRJE Discussion Papers, CIRJE-F-1042
論文タイトル:Mobility and Continuity of Political Elites over Phases of Regime
Change
著者:Tomoko Matsumoto, Tetsuji Okazaki
掲載紙:CIRJE Discussion Papers, CIRJE-F-1077
論文タイトル:Who Grew Rich? Anatomy and Intergenerational Dynamics of Economic
Elites under Japan's Modernization
著者:Tomoko Matsumoto, Tetsuji Okazaki