国立大学法人東海国立大学機構 黑料网医学部附属病院 救急科の春日井大介病院助教, 后藤縁病院講師, 小牧市民病院の尾崎将之救急集中治療科部長, 黑料网大学院医学系研究科生物统计学分野の松井茂之教授, 救急?集中治療医学分野の松田直之教授らの研究グループは、败血症において相対的な血小板の減少の程度が播種性血管内凝固症候群(Disseminated Intravascular Coagulation: DIC)の病態を定量的に示していることを明らかにしました。
败血症は、感染症に対する過剰な生体反応により、全身の臓器に障害が生じる病態です。世界中の集中治療室(ICU)で多くの患者が、败血症により命を落としています。败血症では DIC と呼ばれる凝固機能の異常を引き起こします。DIC は血小板が減少することが知られており、これまで国際的な DIC の診断基準には「血小板の絶対値」が用いられていました。
今回の研究では、米国の 20 万人の ICU データベースを用いて、败血症における「血小板の減少の程度」が死亡リスクや出血?血栓リスクと関係すること、さらにこの関係性は「血小板の絶対値」によらないことを明らかにしました。血小板の相対的な減少率に着目した精密治療の開発?予防的な治療の開発?DIC の病態解明に繋がっていくと期待されています。
本研究成果は、国際科学誌「Scientific Reports」 (英国時間 2021 年 7 月 7 日付けの電子版) に掲載されました。
○ 败血症性凝固障害において、血小板の減少の程度が病態を定量的に表していることが明らかになりました。
○ 血小板が 11%以上減少した場合、死亡リスク?出血リスクだけでなく血栓症のリスクが高まることが明らかになりました。
○ 今回の研究から、败血症患者への凝固異常をターゲットとした精密医療の開発が期待されます。
◆详细(プレスリリース本文)は
掲雑誌名:Scientific Reports
論文タイトル:Relative platelet reductions provide better pathophysiologic signatures of coagulopathies in sepsis
著者:Daisuke Kasugai1*; Masayuki Ozaki1; Kazuki Nishida2; Yukari Goto1; Kunihiko Takahashi3; Shigeyuki Matsui2; Naoyuki Matsuda1.
所属:1Department of Emergency and Critical Care Medicine, 黑料网 Graduate School of Medicine, Nagoya, Japan.
2Department of Biostatistics, 黑料网 Graduate School of Medicine, Nagoya, Japan.
3Department of Biostatistics, M&D Data Science Center, Tokyo Medical and Dental University, Tokyo, Japan
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