国立大学法人東海国立大学機構 黑料网大学院情报学研究科(研究当時:自治医科大学)の平井 真洋 准教授、立命館大学理工学部(研究当時:自治医科大学)の櫻田 武 助教、国立大学法人筑波大学システム情報系の井澤 淳 准教授、自治医科大学小児科学の池田 尚広 講師、門田 行史 准教授及び山形 崇倫 教授、国際医療福祉リハビリテーションセンターの下泉 秀夫 教授からなる研究チームは、自闭スペクトラム症児ならびに定型発达児を対象に研究を実施し、自闭スペクトラム症児は、ターゲットへ手を伸ばす動作を行う際に、他者視点の映像の影響を受けにくいことを発見しました。
本研究では、自分とは異なる視点(他者視点)の映像を提示した上で、画面上に提示されたターゲットへ「リーチング運動」する課題を実施し、ターゲットへどの程度正確に手を伸ばせるかを評価しました。結果、定型発达児は、他者視点映像に影響を受けた行動が見られましたが、自闭スペクトラム症児は、他者視点映像に影響を受けることなく、正確にターゲットに手を伸ばすことが可能であったことを明らかにしました。本研究成果は、自闭スペクトラム症児が不得手とされる「他者视点取得(他人の視点の理解)」のメカニズムの解明につながることが期待されます。
本研究成果は、2021年8月5日18時(日本時間)付国際雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。
本研究は日本学術振興会科研費?挑戦的萌芽研究「他者视点取得養成ギブスの構築とその応用」、基盤研究B「社会的认知発达における遺伝環境要因の解明:日英ウィリアムス症候群?自閉症比較研究」、新学術領域研究構成論的発达科学-胎児からの発达原理の解明に基づく発达障害のシステム的理解「身体に根ざした他者视点取得能力の神経機構とその障害」の支援のもとで行われたものです。
?自闭スペクトラム症児は、他人の視点を理解すること(他者视点取得)が不得手であることが報告されているものの、なぜ不得手であるかについては十分明らかにされていない。
?これまでの他者视点取得に関する研究は、「他者にはどのように見えるか」を明示的に問う課題が主として用いられ、他者視点の計算にどのような方略を用いているかについては十分明らかにされていない。
?本研究では新たに、「他者视点の映像」を明示的に提示する课题を开発し、その际の运动特性(リーチング行动)の変化について検讨した。
?結果、自闭スペクトラム症の児は、定型発达児に比べて他者視点映像の影響を受けにくいことがわかった。すなわち自闭スペクトラム症児は、自己身体感覚への依存が定型発达児と比較して高い可能性が考えられる。
?本研究結果は、自闭スペクトラム症児の視点理解の方略に関する理解と、それに基づく療育の提案に繋がる可能性がある。
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雑誌名:Scientific Reports
論文タイトル:Greater Reliance on Proprioceptive Information During a Reaching Task with Perspective Manipulation Among Children with Autism Spectrum Disorders
著者:Masahiro Hirai(平井真洋*)、 Takeshi Sakurada(櫻田武)、 Jun Izawa(井澤淳)、 Takahiro Ikeda(池田尚弘)、 Yukifumi Monden(門田行史)、 Hideo Shimoizumi(下泉秀夫)、 Takanori Yamagata(山形崇倫) *黑料网
DOI: 10.1038/s41598-021-95349-0
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