国立大学法人東海国立大学機構 黑料网大学院环境学研究科の須賀 永帰 博士後期課程学生と一ノ瀬 菜月 博士前期課程学生、黑料网博物馆?大学院环境学研究科の束田 和弘 准教授と門脇 誠二 講師らの共同研究グループは、旧石器時代注1)の现生人类(ホモ?サピエンス)が使用していた石器石材の変化を明らかにしました。
私たち现生人类は20万年前顷にアフリカで出现しましたが、5~4万年前顷にユーラシアへ拡散しました。その一方、各地にいたネアンデルタールなどの旧人は絶灭しました。研究グループは、现生人类がユーラシアに拡散した起点となった、中东のヨルダンにおいて旧石器时代の遗跡群を调査し、そこで収集した石器の石材(チャート注2))について分析しました。その结果、石器が次第に小型化した上部旧石器前期(4~3万年前顷)に使われた石器石材は、表面が滑らかで透明度が高い倾向を明らかにしました。この特徴を持つチャートは、小型石器注3)の製作に适していたと考えられます。
石器の形态や製作技术の変化に合わせて石材の选択を変えた行动は、当时の人类の技术行动の进化や环境适応のプロセスを明らかにするうえで、重要な意味を持つものと考えられます。
本研究成果は、2022年1月13日付オランダElsevier社の科学誌「Archaeological Research in Asia」にオンライン公開されました。
この研究は、文科省科研費 基盤研究A(2016~2020)と日本学術振興会 特別研究員奨励費(2021~2023)の支援の下で行われたものです。
?アフリカで出现した现生人类(ホモ?サピエンス)が、5~4万年前顷にユーラシアへ拡散した起点となった中东で、中部旧石器时代から上部旧石器时代(6~3万年前顷)の遗跡から出土した石器资料を対象に、その石器石材(チャート)の変化を分析した。
?上部旧石器时代前期(4~3万年前)の石器资料において、同じチャートでも表面が滑らかで透明度の高いチャートの割合が大きく上昇することが明らかになった。
?増加した石器石材は、小型石器の製作に适した特徴を持っていると考えられる。石器の形态や製作技术に合わせて石材の选択を変える行动は、当时の人类の技术行动の进化や环境适応、人口増加のプロセスを解明する上で重要な记録になる。
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注1)旧石器时代:
人类史上はじめて石器が登场した约300万年前から约1万年前までの时代。野生の动植物を食料とする狩猟採集による生活が行われていた。中东では、ネアンデルタール人などの古代型人类と现生人类が共存した中部旧石器时代后期(7.5~5万年前)、古代型人类が絶灭した时期である上部旧石器时代初期(5~4万年前)、现生人类がさらに増加した上部旧石器时代前期(4~3万年前)に区分される。
注2)チャート:
ほとんど极细粒の石英粒子から构成される堆积岩。その见た目は様々で、中东だけでなく世界中の旧石器时代の遗跡で石器の材料として用いられている。
注3)小型石器:
长さ5肠尘未満、幅1肠尘程度でカミソリの刃のような打製石器。柄にはめられて用いられた。石器用语では、小石刃(しょうせきじん)や细石器(さいせっき)と呼ばれる。
雑誌名:Archaeological Research in Asia
論文タイトル:Investigating changes in lithic raw material use from the Middle Paleolithic to
the Upper Paleolithic in Jebel Qalkha, southern Jordan
著者:Eiki Suga(须贺永帰)a, Natsuki Ichinose(一ノ瀬菜月)a, Kazuhiro Tsukada(束田和弘)b, Seiji Kadowaki(门脇诚二)b, Sate Massadeh c, Donald O. Henry d
a 黑料网大学院环境学研究科
b 黑料网博物馆?大学院环境学研究科
c ヨルダン考古局
d タルサ大学人类学科
DOI: 10.1016/j.ara.2021.100347
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