黑料网大学院医学系研究科?最先端イメージング分析センター/B3 ユニットフロンティア長?高等研究院(JST 創発的研究支援事業 2020 年度採択者)の佐藤和秀 特任講師(最終責任著者、共同筆頭著者)と医療機器メーカーである朝日インテック株式会社(愛知県瀬戸市、以下 朝日インテック)の塚本俊彦 元研究員(筆頭著者)、下神学 主席研究員、らの研究グループは、产学连携共同研究として、心筋梗塞や脳梗塞の治療などに幅広く用いられている血管内治療技術(インターベンショナルラジオロジー;IVR) ※1 を応用した光照射技术の開発を行い、現状では光が届かない深部組織 へ の新規光照射システムおよびデバイス(ET-BLIT: Endovascular Therapy-Based Light Illumination Technology)の開発に成功しました。
近年、光を用いた医疗技术开発が次世代の新規治療方法として脚光を浴びています。その中でも、2011 年にアメリカ国立がんセンター?衛生研究所(National Cancer Institute, National Institutes of Health )の小林久隆博士らにより報告された近赤外光线免疫疗法(Near Infrared Photoimmunotherapy; NIR-PIT)が新規の治療法として注目されています。また、これらの細胞死機序は、本プレスリリース責任著者の佐藤特任講師らによって、光化学反応をもとにした新概念の細胞死であることが 2018 年に明らかにされています。この治療法は、これまでと異なる方法でがん細胞を標的破壊できることから、手術?放射線?化学療法?がん免疫療法につづく、“第 5 のがん治疗”として期待されており、世界に先駆けて日本で 2020 年 9 月にがん細胞増殖に関わるがん標的タンパク質 EGFR※2 を高発现する再発既治疗头颈部がんに対して、承认を受けて保険适用されています。
近赤外线免疫疗法では、がん细胞に集积した上记复合体に光を照射する必要があるため、光照射可能な组织を増やすことができれば、近赤外线免疫疗法の适用を広げ、より多くのがん患者へ新しい治疗技术を届けることができると期待されます。そこで本研究では、朝日インテックが長年蓄積した血管内治療技術に着目し、これまでの血管内治療デバイスに、さらに光照射システムを実装させることを目指しました。その結果、細い血管を経由して全身に到達可能な細径デバイスの開発に成功し、動物実験においては、血管の中からの光照射により、血管外の組織に高効率、高選択的、かつ安全に光を届けることに成功しました。本研究グル-プは、この光照射システムおよびデバイスをET-BLIT と名付けました。
本研究は、学術出版社 Cell Press と The Lancet から 共同発行されている医学医療科学誌「EBioMedicine」(2022 年 10 月 5 日付電子版)に掲載されました。
○光と薬剤、あるいは光のみをがんなどの治疗に応用する研究开発は盛んに行われる一方、その开発の中心は光感応薬剤侧が主となっており、临床使用を考えた场合、光を确実に患部に届ける技术が求められている。
○第5のがん治疗といわれる認可済みの近赤外光线免疫疗法において、適応拡大を可能にする生体光デバイスが求められている。
○本研究では、心筋梗塞、脳梗塞の治療などに幅広く用いられている血管内治療の技術を基盤として、人の全身に張り巡らされた血管を経由して患部、特に体外からの光照射では全く届かないような組織に対し、安全で、効率よく光を届けるための新規システム、およびそのデバイス(ET-BLIT: Endovascular Therapy-Based Light Illumination Technology)の開発に成功した。
○ET-BLIT を用いた動物実験において、血管内から照射した光が、血管外組織に高効率で到達することを確認した。
○今後 ET-BLIT は、近赤外光线免疫疗法や光線力学治療を始めとしたがん治疗に加え、様々な光治療技術の臨床応用技術として貢献することが期待される。
◆详细(プレスリリース本文)は
※1 血管内治療技術(インターベンショナルラジオロジー;IVR):
X 線(レントゲン)や CT、超音波などの画像診断装置で体の中を透かして見ながら、細い医療器具(カテーテルや針)を入れて、標的となる病気の治療を行う低侵襲の治療法。代表的なものとして、狭心症や心筋梗塞など、心臓の血管(冠動脈)がコレステロールなどにより詰まったり狭くなったりすることで起こる疾患に対する経皮的冠動脈形成術(PTCA: Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)がある。開胸することなく治療を行うことができ、患者にとっても侵襲性が低く、経済的負担も軽いことから、冠動脈疾患治療の主流となっている。
※2 EGFR:
がん细胞の表面に特异的に高発现しているタンパク质の一つ。このタンパク质を标的として结合する治疗用の抗体薬が多数开発されている。
掲雑誌名:贰产颈辞尘别诲颈肠颈苍别
論文タイトル:Inside-the-body light delivery system using endovascular therapy-based light illumination technology
着者?所属:
Toshihiko Tsukamotoa, Yuko Fujitaa, Manabu Shimogamia, Kenji Kanedaa, Takanari Setoa, Kotaro Mizukamia, Miyoko Takeia, Yoshitaka Isobeb, Hirotoshi Yasuib, Kazuhide Sato#,b,c,d,e,,*
aAsahi Intecc Co., LTD.; Global Headquarters, R and D Center; 3-100 Akatsukicho, Seto, 489-0071, Aichi, Japan.
bRespiratory Medicine, 黑料网 Graduate School of Medicine, 65, Tsurumai-cho, Showa-ku, Nagoya 466-8550, Nagoya, Japan.
c黑料网 Institute for Advanced Research, Advanced Analytical and Diagnostic Imaging Center (AADIC) / Medical Engineering Unit (MEU), B3 Unit, 65, Tsurumai-cho, Showa-ku, Nagoya 466-8550, Nagoya, Japan.
dFOREST-Souhatsu, CREST, JST, Tokyo, Japan
e黑料网 Institute for Advanced Research, S-YLC, Furo-cho, Chikusaku, Nagoya 464-8601, Nagoya, Japan.
# These authors contributed equally to this work.
*Correspondence
顿翱滨:
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