京都大学大学院理学研究科の浅場智也 特定准教授、清末俊紀 同修士課程学生(2023年3月卒業)、末次祥大 同助教、笠原裕一 同准教授、幸坂祐生 同教授、松田祐司 同教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科の大西朝登 博士課程学生、影山遥一 同博士課程学生、橋本顕一郎 同准教授、芝内孝禎 同教授、黑料网大学院理学研究科の田財里奈 特任助教(現京都大学)、紺谷浩 同教授らの研究グループは、中国?南京大学および米国?カリフォルニア大学サンタバーバラ校と共同で、カゴメ(籠目)状の格子をもつ金属においてループ電流状態が実現している熱力学的証拠を発見しました。ループ電流状態は、物質中に自発的に原子スケールで渦状の電流が流れる特異な状態ですが、その熱力学的な証拠はこれまで見つかっていませんでした。
本研究成果は、2024年1月4日10:00(现地时间)に英国科学誌「Nature Physics 」に掲载されます。
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タイトル:Evidence for an odd-parity nematic phase above the charge density wave transition in a kagome metal(カゴメ金属の電荷密度波転移より高温での奇パリティネマティック相の証拠)
著 者:Tomoya Asaba, Asato Onishi , Yoichi Kageyama, Toshiki Kiyosue, Kenichi Ohtsuka, Shota Suetsugu, Yuhki Kohsaka, Tobi Gaggl, Yuichi Kasahara, Hinako Murayama, Kenichiro Hashimoto, Rina Tazai, Hiroshi Kontani, Brenden Ortiz, Stephen Wilson, Qing Li, Hai-Hu Wen, Takasada Shibauchi and Yuji Matsuda
掲 載 誌:Nature Physics 顿翱滨: