黑料网大学院医学系研究科の加藤 克彦 教授、田村 美香 博士後期課程学生らの研究グループは、北光記念病院放射線科との共同研究で、バセドウ病に対して131I放射性ヨウ素内用疗法施行时のヨウ素制限があまり重要でない可能性があることを新たに発见しました。
131滨放射性ヨウ素内用疗法では、放射性ヨウ素を効率よく甲状腺に取り込ませるため、治疗の前にヨウ素摂取の制限を行います。本研究では、ヨウ素摂取量が多い地域として、爱知県と北海道のバセドウ病患者185人を対象に、后ろ向き研究を行いました。抗甲状腺薬またはヨウ化カリウムによる前治疗に基づき4つのグループ注5)に分け、131滨放射性ヨウ素内用疗法前のヨウ素制限の期间、24时间ヨウ素摂取率、尿中ヨウ素浓度と131滨放射性ヨウ素内用疗法の成功率の関连を调べました。ヨウ素制限により、尿中ヨウ素浓度の十分な减少が达成されましたが、治疗时の尿中ヨウ素浓度と成功率の関连はありませんでした。
本研究では、バセドウ病に対して131滨放射性ヨウ素内用疗法を施行する场合、治疗前のヨウ素制限ではあまり厳格な制限は必要でない可能性があることが示唆されました。
本研究成果は、2023年11月27日付ヨーロッパ会学会誌「European Journal of Nuclear Medicine and Molecular Imaging」Impact Factor 9.1のオンライン版に掲載されました。
?ヨウ素注1)摂取量が多い地域において、バセドウ病注2)の治疗のための131滨放射性ヨウ素内用疗法注3)を行う场合の、前処置としてのヨウ素制限の必要性を调べるため、バセドウ病患者185人を対象に后ろ向き研究注4)を行った。
?ヨウ素制限により、尿中ヨウ素浓度の十分な减少が达成されたが、治疗时の尿中ヨウ素浓度と成功率の関连はなかった。
?ヨウ素摂取量が多い地域でも、バセドウ病に対して131滨放射性ヨウ素内用疗法する場合、厳格なヨウ素制限は必要がない可能性がある。
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注1)ヨウ素:甲状腺ホルモンの原料です。ヨウ素は日本人にとって身近な海藻や鱼介类に多く含まれています。
注2)バセドウ病:甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが多くなりすぎてしまうことにより、体重减少や脉が速くなる频脉など全身にさまざまな症状が现れる病気で、甲状腺机能亢进症を起こす代表的な病気です。
注3)131滨放射性ヨウ素内用疗法:甲状腺がヨウ素を取り込む性質を有していることを利用し、131滨と呼ばれる放射线を放出するヨウ素(131滨カプセル)を内服するだけの简単に行える治疗です。治疗に使われる131滨放射性ヨウ素は、放射性でないヨウ素と同様の机序で甲状腺に取り込まれます。そこで放射线(べータ线)が作用して甲状腺の细胞を壊し、甲状腺ホルモンの量を减らします。
注4)后ろ向き研究:过去に遡って対象者のデータを収集して行う研究です。
注5)4つのグループ:爱知県の抗甲状腺剤だけを投与されたグループ、爱知県の抗甲状腺剤とヨウ化カリウムを投与されたグループ、北海道の抗甲状腺剤だけを投与されたグループ、北海道の抗甲状腺剤とヨウ化カリウムを投与されたグループ。
雑誌名:European Journal of Nuclear Medicine and Molecular Imaging
論文タイトル:Effect of previous administration of potassium iodine and different durations of low iodine diets for radioiodine therapy on the treatment of Graves' disease in iodine-rich areas.
着者:Mika Tamura, Kunihiro Nakada, Haruna Iwanaga, Naotoshi Fujita, Katsuhiko Kato.(※下线は本学関係者)
DOI: 10.1007/s00259-023-06523-7
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