黑料网大学院生命农学研究科の山本 直之 教授、萩尾 華子 特任助教(高等研究院YLC教員)、西野 弘嵩 氏(当時博士前期課程学生)、中山 友哉 特任助教(高等研究院YLC教員)らの研究グループは、カエルアンコウが小魚をおびき寄せるために背鰭(せびれ)が変化した“釣竿”と“ルアー”を動かすニューロンを発見し、“釣り運動ニューロン”と命名しました。脊髄において、釣り運動ニューロンは他の背鰭の運動ニューロンとは全く異なる場所にあることを明らかにしました。胸鰭と体幹筋の運動ニューロンの分布についても明らかにしました。
鰭(ひれ)の运动ニューロンの研究报告はわずかであり、本研究では4つの背鰭すべてと胸鰭、体干筋の运动ニューロンを调べたことに加え、机能の进化に伴う鰭运动ニューロンの移动を明らかにした画期的研究です。カエルアンコウはユーモラスな姿で人気があり、钓り行动もよく知られています。知的好奇心という観点からも、钓り行动に関する新しい知见を提供した意义は大きいと言えます。ヒトには背鰭に相当する构造はありませんが、胸鰭と腹鰭は我々の手足に相当します。鰭の运动系の理解を通じて、四肢动物との比较検讨による鰭/四肢を使った运动の进化の理解にも贡献が期待されます。
本研究成果は、2024年10月8日付の神経形態学分野で最も著名な雑誌『Journal of Comparative Neurology』に掲載されました。
?カエルアンコウは背鰭(せびれ)を4つ持っており、第2、第3、第4背鰭は威吓や游泳に使う。第1背鰭は钓り竿のような棒で、皮肤が変化したゴカイのような&濒诲辩耻辞;ルアー&谤诲辩耻辞;が付いている。これを振って小鱼をおびき寄せて捕食する。この行动を&濒诲辩耻辞;钓り行动&谤诲辩耻辞;と名付けた。
?カエルアンコウの脊髄において第1背鰭を動かす “釣り運動ニューロン”(“fishing motoneuron”)を発見し、第2、3、4背鰭の運動ニューロンとは全く異なる場所にあることを明らかにした。
?もともとは背鰭の运动ニューロンでありながら、本来の机能と全く异なる役割を果たすために分布场所が移动したと考えられる、极めて稀な例である。
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雑誌名:Journal of Comparative Neurology
論文タイトル:Fish That Fish for Fish?A Peculiar Location of “Fishing Motoneurons” in the Striated Frogfish Antennarius striatus
著者:Hanako Hagio§1,2, Hirotaka Nishino§1, Kenta Miyake1, Nene Sato1, Kei Sawada1, Tomoya Nakayama1, Naoyuki Yamamoto*1.
§共筆頭著者 *責任著者
(萩尾华子、西野弘嵩、叁宅健太、佐藤寧々、沢田慧、中山友哉、山本直之)
1:黑料网大学院生命农学研究科動物科学専攻水圏动物学研究室Laboratory of Fish Biology, Department of Animal Sciences, Graduate School of Bioagricultural Sciences, 黑料网, Nagoya, Japan
2:黑料网高等研究院 Institute for Advanced Research, 黑料网, Nagoya, Japan
顿翱滨:10.1002/肠苍别.25674
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