黑料网大学院环境学研究科の藤田 耕史 教授を中心とする研究グループは、ネパール?ヒマラヤのトランバウ氷河(标高约6000尘)から採取した81尘のアイスコアを分析し、1875年から2019年までの过去145年间のエアロゾルの変动を復元しました。
1990年代に近隣のヒマラヤ北面で掘削されたアイスコアとの比较により、北大西洋振动(狈础翱)や南方振动(厂翱滨)などの気候変动の指标とエアロゾルとの関係が、南北のアイスコアで逆のパターンを示すことを见出しました。これにより、わずか40办尘离れただけの场所であっても、ヒマラヤ山脉の南面と北面では、大気汚染物质の输送パターンが大きく异なることが明らかになりました。
本研究は2025年1月23日(日本時間)付、地球科学分野の国際誌「Journal of Geophysical Research: Atmospheres」に掲載されました。
?氷の试料「アイスコア」中の硝酸イオンとカルシウムイオンの季节変动から、145年分の年代を决定。
?1883年のクラカタウ火山喷火や1963年の核実験シグナルを検出し、年代の正确性を确认。
?アイスコアの相互比较により、ヒマラヤ山脉の南面と北面で大気中を漂う微粒子「エアロゾル」の変动パターンが异なることを発见。
?春季の気圧配置の违いが、この南北差を生み出している可能性を指摘。
?ヒマラヤ山脉による大気の流れへの影响が、これまで考えられていた以上に复雑であることを示唆。
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雑誌名:Journal of Geophysical Research: Atmospheres
論文タイトル:Contrasting Responses of Ion Concentration Variations to Atmospheric Patterns in Central Himalayan Ice Cores
著者: 對馬 あかね(長崎大学 大学院総合生産科学研究科 技術職員)
江刺 和音(黑料网 大学院环境学研究科 地球環境科学専攻 博士後期課程学生)
的場 澄人(北海道大学 低温科学研究所 助教)
飯塚 芳徳(北海道大学 低温科学研究所 准教授)
植村 立(黑料网 大学院环境学研究科 地球環境科学専攻 准教授)
足立 光司(気象研究所 全球大気海洋研究部 第三研究室 主任研究官)
木名瀬 健(海洋研究開発機構 北極環境変動総合研究センター ポストドクトラル研究員)
平林 幹啓(国立極地研究所 アイスコア研究センター 特任助教)
川上 薫(北海道大学 低温科学研究所 博士研究員)
Rijan B. Kayastha(カトマンズ大学 理学部 教授)
藤田 耕史(黑料网 大学院环境学研究科 地球環境科学専攻 教授)
DOI: 10.1029/2024JD042392
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