黑料网大学院生命农学研究科の小田 裕昭 准教授らを中心とする研究グループは、朝食欠食注1)をして不活动な生活注2)をするとメタボリックシンドローム注3)につながる内臓脂肪蓄积が起こることを明らかにしました。
メタボリックシンドロームは、食べ过ぎ、特に油の摂り过ぎが原因として考えられてきました。特に、内臓脂肪型肥満注4)が健康に良くないことが知られています。いわゆる中年男性に多い&濒诲辩耻辞;お腹ポッコリ&谤诲辩耻辞;の肥満です。しかし、実験动物に高脂肪食を与えて肥満にさせた场合には体全体の脂肪が増えるだけで、ヒト、特に男性でどのようなメカニズムで内臓脂肪が贮まるお腹ポッコリ肥満になるか分かっていませんでした。
今回、実験动物としてラットを用いて、活动量を半分にする不活动症候群モデル注5)を使い、そのラットに朝食欠食をさせました。その結果、体重増加は見られなかったものの、内蔵脂肪だけが特に蓄積することを見出しました。これまでどのような食事や生活習慣がお腹ポッコリと関連するか分かっていませんでしたが、今回の結果により、生活不活动でなおかつ朝食を抜くような不規則な生活をすることでお腹ポッコリにつながることが分かりました。
この研究成果は、お腹ポッコリ型の内臓脂肪型肥満を予防するには、何を食べるかだけでなく朝食を食べるような规则正しい食生活をして、活动的な生活をすることが良いことを示しており、生活习惯によってメタボリックシンドロームを予防できる可能性を示すものです。
本研究成果は、2024年9月 英国科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。
?朝食を食べないで、あまり动かない生活をすると内臓脂肪がたまることが分かった。
?お腹ポッコリの内臓脂肪型肥満は、その原因が不明だったが、生活不活动で不規則な食生活をすると起こることが分かった。
?内臓脂肪肥満は生活习惯病につながるため、规则正しい食生活で活动的な生活によって予防できることが分かった。
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注1)朝食欠食:
习惯的に朝食を食べないことを指し、若年の男性で多く见られる。ダイエット目的で、积极的に食べない人もいる。朝食については、古くから食べたほうが良いか悪いかについて议论が盛んで、「朝食论争」とも呼ばれている。
これまで本研究グループは、実験动物を使って朝食欠食をすることにより、体重が増えたり、筋肉が减ることを报告してきた。(名大プレスリリース、2022.3.23、2018.10.30など)朝食欠食は、食事の种类により异なった脂质代谢异常を引き起こすことを示してきた。
注2)不活动な生活:
普通の生活で十分に動かない生活不活动を指す。たとえば、自然災害の避難所生活の人などがその例で、不活動な生活を強いられることで健康障害を起こすことが知られている。必ずしも運動をしていないことを指すものではなく、運動とは独立したメタボリックシンドロームの危険因子と考えられている。
注3)メタボリックシンドローム:
生活习惯病の前段阶の未病状态であり、インスリン抵抗性を基盘とした状态を指す。食事や运动に気を遣うことによって、可逆的に戻ることが期待される状态。一般に太っていることを指す言叶として使われることがあるが、必ずしも正しくない。日本人の场合、太っていない人でもインスリン抵抗性がありメタボリックシンドロームと评価される场合がある。そのような人は、痩せていても糖尿病になることがある。
注4)内臓脂肪型肥満:
肥満は脂肪组织に脂肪が大量にたまることを指すが、脂肪がたまる场所により、大きく二つに分けられる。皮下脂肪にたまる肥満を皮下脂肪型肥満と呼び、お腹の中に脂肪がたまる肥満を内臓脂肪型肥満と呼ぶ。この内臓脂肪型肥満は、お腹ポッコリ肥満であり、悪いアディポサイトカインを放出するため、生活习惯病につながることが分かっている。
注5)不活动症候群モデル:
生活不活动は多くの健康障害を引き起こす。これを生活不活动症候群と言う。ラットの坐骨神経を切断することによって、通常の活動が半分以下に抑えられる。そのためこのラットモデルを不活動症候群モデルとして実験を行った。
雑誌名:Scientific Reports
論文タイトル:Physical inactivity and breakfast skipping caused visceral fat accumulation in rats
着者:Syunsuke Nakajima, Fumiaki Hanzawa, Saiko Ikeda, Hiroaki Oda
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DOI: 10.1038/s41598-024-68058-7
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