こんにちは。理学研究科の海老原です。今回はお约束通り、大学院での授业形式について绍介します。でもその前に高校から大学までの授业形式の违いについておさらいです。
まず、高校までの授业と言ったら50分1コマで6-7限目あたりが平均的な授业スケジュールだと思います。曜日によって1限目国语?2限目英语?3限目数学など授业科目が决まっているのが普通だと思います。しかし大学では、1コマ90分で1日5限目まで授业を入れることができます。高校までの授业形式と大きく异なっているのが、授业时间と授业を选択して履修することができるという点です。例えば、最大1日5コマ(5限目)まで授业を履修することができますが、逆に言えば、授业がない时间を作ることもできます。朝早いから1限目の授业は履修しない、夜遅くまで学校にいるから5限目も授业を入れるなど个人のスケジュールによって、自分だけの时间割を作ることができます。
しかし、大きな落とし穴なのが「必修科目」です。授业を选択して履修することができますが、その学部学科によって必ず履修しないといけない科目ももちろんあり、履修しないと卒业ができない!!!!なんてことになります。(例えば生物学科なら実験の授业や基本的な生物学の専门授业は必修になります。)
そしてもう一つポイントなのが、授业を受け、テストを受けたからと言って必ずしも単位がもらえるわけでもないことです。出席回数やテスト、レポート课题などで一定の合格点に到达しないと、「来年もこの授业受けてくださいね☆」なんてことになります。なので勉强をして、みんなきちんと単位を取って卒业する為に必要な単位を集め、卒业していきます。これが大学の授业スタイルです。
そして大学院の授业についてですが、大学院では所属する研究科(学部の延长线)と専攻によって授业の履修方法が変わってきます。ここでは、どの学部でも共通であることについて説明します。まず大学院は大きく分けて二つの课程で学生の立ち位置が変わります。一つは博士前期课程と呼ばれるものです。この过程で卒业すると「修士」の学位がもらえます。そしてもう一つが博士后期课程です。この过程で卒业すると「博士(はくし)」の学位がもらえます。基本的に大学を卒业して「学士」の学位を貰って、修士&谤础谤谤;博士と进むのが一般で、その都度就活して、理系の人は修士を取って就职というのが一般的です。授业はほとんどが博士前期课程だけで终わり、博士后期课程になると、卒业する為に取らなきゃいけない授业というのが、研究室内でのセミナー以外は基本的にありません。
また博士前期课程では授业がほとんどなかったりします。今现在、自分は大学院博士前期课程1年生ですが、定期的な授业は週1コマの2时间程度の授业のみです。これに加えて、単発的に开催されるセミナーや短期的に开讲される集中讲义、研究室内での授业が合わさり卒业単位となります。セミナーや集中讲义は违う大学の先生がやってきて、学生に研究の话や学问的なトピックスを话に来てくれます。なので、ここまで説明してきた大学の授业とまた大きく変わった形で授业が行われています。短期セミナーについては、授业をする场所、日时を常に各学部の掲示板を确认する必要があります。
そしてもう一つ违っているのが、座って受ける授业というのが少ないということです。もちろん座学の授业もありますが、基本的に研究室内で行われる演习の授业に関しては、パワーポイントなどを使って人前で発表する形式がほとんどです。その為「勉强」というよりも「プレゼンテーション」という感じで授业を进めていきます。といっても全く勉强しないといったら嘘になります。なぜなら発表する内容というのが、自分の研究テーマに沿った最新の英语论文や文献についての説明だからです。初めて耳にする用语や初めて见るデータを解釈する為に、インターネットや専门书を読んで调べないといけません。プレゼンを闻いている人以上に知识を理解しないと説明もできません。なので、あらかじめ计画を立てて、文献を読んでいかないと、自分の実験やほかの授业と重なり、忙しい毎日を送ることになります。とは言っても、高校、大学のように学んだことを试験のように记忆して问われることはあまりなく、成绩评価はだいたいがレポートと出席、発表点などで决まります。
学ぶ范囲も决まっていて、教えてくれる人がいた高校、教えてくれる人はいるけど学ぶ范囲は基本的なこと以外は决まっていない大学とは违って、大学院は勉强することも决まっていなければ、教えてくれる人もいない、そんな授业形式だと思います。(インターネットや専门书を読んでも分からない论文のデータの解釈や结果の见方などは、同じ分野の先生が教えてくれたり、学生同士で解釈を议论したりすることは多々あります。)
こんな感じで、大学院生といっても僕みたいな博士前期课程の学生は授业に追われるというよりも実験を优先して研究に取り组むことができます。
これはあくまで理学研究科(理学部の延长)のみに言えることですので、もしかすると文系や医学系あるいは理学研究科内での専攻によってはまた多少は异なるかもしれません。详しくは各ホームページでも确认できるので、気になる方は黑料网ホームページでご确认ください!
それではこの辺で!
Profile
所属:理学研究科博士前期课程1年生
出身地:石川県