こんにちは、今回も前回に続き「学生バイトと労働市场のマッチング」というテーマで书かせて顶こうと思います。マッチングというのは働いてほしい侧と働きたい侧とが结び付く过程のことです(笔者定义)。この记事の中で绍介される私の具体的な経験としては、日雇い派遣のバイトの话(作业内容は特别珍しい面白いものではなく、普通の皿洗い)等があります。第一にマッチングの形态などについて简単に确认し、第二に学生バイトとマッチングの问题が関係する関わるような事例としてインターネット上の求人広告について绍介し、第叁には学生バイトを含む若い労働者全体を対象にして复数回にわたるマッチングについて考える所を书きたいと思います。
画像出典"丑迟迟辫://别苍.飞颈办颈辫别诲颈补.辞谤驳/飞颈办颈/顿颈蝉丑飞补蝉丑别谤"
なぜ私が记事タイトルのようなことを考え共有したいと思うに至ったのかといえば、バイト探しにかかる时间的や金銭的コストを実感し、そしてそれは公司(お店)の侧でも同时にコストがかかっているに违いないと思ったからです。「思ったから...」と言いますのも、そもそも高い社会的コストの関係する问题は考える価値がある、という前提によっています。
滨. マッチングのサービス形态
さて、今回は以下1点に注目したいと思います。
?マッチングの费用
マッチングの费用というのは、具体的には(イ)派遣なら就业先公司からに支払われる派遣料金と被派遣者の受け取る赁金との差、(ロ)职业绍介なら雇用契约成立ごとに职业绍介事业者に支払われる报酬、(ハ)広告なら広告费、といった形で発生します。このマッチングの费用はサービス形态ごとに発生の仕方が异なってくることは明らかです(直接雇用を见据えた派遣の场合など例外はありますが)。つまり、派遣なら被派遣者の働いた时间ごとに、职业绍介なら成约ごとに、広告なら一稿ごとに、费用が発生するのが普通でしょう。
このうち、被派遣者の働いた时间ごとにかかる派遣というサービス形态のマッチング费用は、かなり「やった分だけ」即ち従量的で、职业绍介や広告のマッチング费用は比较的に一括固定の性质が强いと考えます。このような「费用の発生の仕方」という特徴が后で少し问题になります。
画像出典"丑迟迟辫://箩补.飞颈办颈辫别诲颈补.辞谤驳/飞颈办颈/%贰7%8贵%叠贰%贰9%87%91%贰8%87%础础%贰5%8叠%95%贰9%础0%90%贰3%81%91%贰6%89%95%贰3%81%84%贰6%础9%9贵"
滨滨. マッチングの问题が関係するような事例のうち学生バイトに関わりが深いような事例
?いつも求人広告が出ているお店
大手公司等が正社员の採用を行うような労働市场については、新卒採用の中止や採用数减は、业绩が低いことなどと结びつけられて、悪い事のように书かれることが多いと思いますが、学生がアクセスするようなアルバイトの労働市场については、新规採用の积极/消极に対する印象はずいぶん违うようです。すなわち、「いつも(インターネット上の)求人広告の出ている公司(お店)は待遇が悪く定着率が低いからそうなのだ」という言説をしばしば耳にします。たしかに、「いつもインターネット上の求人広告が出ているお店」というのは私の住んでいる近所にもいくつかあります。
画像出典"丑迟迟辫://箩补.飞颈办颈辫别诲颈补.辞谤驳/飞颈办颈/%贰9%础6%99%贰6%叠8%础贵%贰8%础8%叠颁%贰5%88%叠8%贰5%8贵%96%贰5%叠颁%95%贰6%89%80"
一旦このような言説を信じることにすれば、まず初めに言えることは、バイト(予备军)个人としてはこれら求人には応募しないことが得策です。しかし、マッチングにかかっている(社会的な)费用という観点ではどうでしょうか。つまり、上のような言説に当てはまる公司やお店からすると「高い求人広告费がかさんででも、バイトの人を悪待遇で使用することで节约される费用等を考えれば、合计としてはお得」な状况なのでしょうか。これもおそらくはそうではなさそうです。
定着と长期就业化は「経験値が上がり业务の品质や効率の向上が期待できることはもちろん、欠员补充时の募集や採用、新人への再教育などの研修时间やコストを抑えること」("丑迟迟辫://飞飞飞.箩颈苍锄补颈-颈苍蹿辞.苍别迟/辫补谤迟迟颈尘别/办苍辞飞濒别诲驳别/颈苍诲别虫冲02.辫丑辫"、17/2/28参照)につながるのであり、これだけの失われたメリットへの补填はかなり难しいと考えます。また、マッチング费用の発生の仕方という観点から见れば、そのような「広告一稿あたり使用できる総勤务时间」が小さい公司(お店)にとっては、広告一稿あたりで広告业者にお金を払うよりも勤务时间あたりでマッチング费用が発生した方が、都合が良いのは明らかです。以上のようなことを考えれば、「いつも求人広告の出ている公司(お店)は待遇が悪く定着率が低いからそうなのだ」といった言説に当てはまる公司(お店)の状态は、(ずる)贤く上手にそうしているというよりも、むしろ何か下手や失败などからくる望まぬ结果と考える方が自然ではないでしょうか。
滨滨滨. 若年労働者とマッチング、复数回にわたるマッチング
ここまでは主に1回限りのマッチングについて书かせて顶きましたが、仕事は実际やってみないと分からないという事実が当然にあるので、実际には何回かのミスマッチを繰り返しながら労働者が自分の好みや能力について理解を深めていくというのが普通ではないでしょうか。教科书的な、「[...][引用部分以前に挙げられたデータ]は,若年层の失业率が相対的に高いことを説明するのに有用である.若年労働者は労働市场に参加してまだ日が浅く,どのような职业に就くべきか迷っていることが多い.特定の职业に长期的に従事する前に,さまざまな职业を试してみるのも有益であろう.」(『マンキューマクロ経済学I 2版』)といった記述も、まさに上述のような長期で複数回にわたるマッチングを意識してのものであると解釈できます。
しかしながらあい変らず残るのは、端的に言って仕事のやめ时という问题でしょう。いくらさまざまな仕事を试すのが有益たりえるにしても、あまりにもすぐに辞めてしまうと、「労働者が自分の好みや能力について理解を深めていく」という目的が达せられず本末転倒です。「最近の若者は忍耐が足りずにすぐ辞めてしまう」といった言説も、このような非効率性を惜しんでのものかもしれません。しかしまた逆に、桃栗叁年柿八年とは言っても、平均的には3年である程度熟练するような职业(喩えれば桃)に5年とどまって様子见するよりも、平均的には3年である程度熟练するような他の职业(喩えれば栗)を试した方が有益だろう、というのは多くの人が同意できる意见であると考えます。
画像出典"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%A2","http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA"
最适なやめ时(=复数回にわたるマッチングを前提)というのは、一つにはこのような「ふつうどのくらいの期间で自分の能力や好みが分かるのか」といった数字に影响されます。例えば、私が以前に日雇い派遣のバイトで皿洗いをした时は「延々と皿を洗っているだけの単纯作业だから楽でいい」と感じました(ただ、长风吕をした时のように手がふやけきって数时间直らなかったのには、当たり前ですが惊きました)。それでは长く続けてそのお店でその仕事をしたいかと言われれば、単纯作业というのは长期的にはむしろつらい条件ではないか、とか、そもそもある程度作业が惯れて时间が余ったら同时给で他の仕事も任せられるに违いない、とかいった要因を考えなければいけません。1日だけ働いた印象と継続的に働く意欲とにギャップがあるということは、「1日では自分の能力や好みについての情报がほとんど得られない」という(谁もが持っていそうな)予想を、里付けているように思います。
私の事例のように、マッチングのサービス形態というのは仕事を続ける期間に当然関わってきますから、したがってマッチングサービス産業というものは「多くの若い労働者が複数回にわたる(しかし出来るだけ少数回で効率的な)マッチングの結果として、自分の能力と好みに合った仕事に就きその能力を発揮するように」といった大きいスケールで長期的な意義(課題) も背負わされていることが伺えます。
以上、2回にわたり学生バイトの労働市场におけるマッチングの问题について书かせて顶きましたが、いかがだったでしょうか?记事を読んでくださっている高校生の方が今后、インターネット上で求人広告を検索すること等あれば是非参考にして顶けると嬉しいです。长文乱文に最后までお付き合い顶きありがとうございました。それではまた。
Profile
所属:経済学部2年生
出身地:东京都