受験生の皆さん、こんにちは小川高広です。
今日は大学院进学について触れたいと思います。受験生の皆さんは大学への進学を目指し頑張っていると思いますが、大学で学んだ後はどうしますか。就職?それとも留学?または大学院進学ですか?大学受験で頭がいっぱいかもしれませんが、その先について考えることも大切です。
私は、黑料网の大学院である生命农学研究科に进学し、农林业に関する教育について研究しました。しかし、そもそも大学院とは何でしょうか。一言でいうと、研究するノウハウを身に付けるところです。学部は専攻するコースで定められている科目を取っていき、卒业论文を作成し、卒业していきます(卒业研究のない学部もあります)。卒业论文で「研究」を経験しますが、学部での研究は研究への入门を経験するという感じです。大学院でも学部と同じように定められている科目を取り、修士论文を完成させ、卒业(大学院は修了といいます)します。しかし、大学院(修士课程)では学部の入门から「初级?基础」の力を身に付けるといった感じで、研究に取り组んでいきます。そして、大学院(博士课程)では、「応用」ともいうべく、今まで积み上げてきた研究のノウハウをさらに発展させ、博士论文を完成させていきます。この论文は最低3年、长くかかれば5年以上、文系では10年かかる场合もあります。そして研究成果をまとめた博士论文が审査され、认められれば、博士号を得られます。「博士」と呼ばれている方々はおおむね皆さんこのプロセスを経ています。
ところで、大学院の情报はどこで入手するのでしょうか。入学を希望する大学院のウェブサイトをチェックし、入学説明会に参加すること、学部生の时にどこの大学院がいいのか知っている先生や先辈に相谈する、などの方法があります。また、大学院の选び方は人それぞれですが、通常は自分の兴味関心から研究してみたい分野に焦点をあて、その分野がある大学院(研究室)を探し出すことになると思います。しかし、名大生の场合は、卒业论文で扱った研究テーマを大学院で発展させて研究する学生が多いので、あまり研究室を探すことはないかもしれません。とはいっても、卒业论文を书くに当たり、学部の时にどこの研究室に所属し研究するのかを、自分の意志で决める机会があります。あらかじめ、説明会があるようですが、どのようなテーマで卒业研究に取り组むか、入学后自分の関心に合わせて考えておかねばなりません。また、もしかすると、大学院では卒业论文と别のテーマを研究したい、他の大学院を受けたいと思う方もいるかもしれません。特に他大学の大学院に进学する场合や、専门を大きく変える场合は、先に书いたように入学説明会へ积极的に行くなど情报収集が重要です。いずれにせよ、自分がやりたい研究分野を确认し、先生の研究をチェックすることや受験する前にしっかり先生と话すことが重要です。その际、先生や研究室、院生の雰囲気を确认することも忘れないでください。入学后に気が付くことが多いかもしれませんが、先生が忙しすぎて、研究に协力的ではないこともありますし、自分は放任主义が好きなのに、细かく指导されて嫌だ!と思うかもしれません。また、先生の研究に合わせて、自身の研究テーマを変えることが必要になるかもしれません。その结果、自分のやりたいことに合致しない场合も出てきます。その场合は、研究のモチベーションが下がることにもなります。しっかり确认しましょう。加えて注意が必要なことは、大学院の场合も当然试験があり、研究室ごとに定员があります。入学试験の成绩が良くても、人気の研究室ならば、受け入れてもらえない、すなわち合格できないこともあります。そのことも併せて留意しておきましょう。
さて、気になる入试対策ですが、まずは过去问题を解くことから始めましょう。过去问は各大学院のウェブサイトで公开されていたり、大学内で贩売されていたりします。また、各大学院の教务係や入试担当部署で借り出し、各自でコピーをその场でし、返却するところもあります。运が良ければ、入学説明会で配布されることもあります。その一方で、着作権の问题から非公开の场合もあります。过去问の入手后は、とにかく过去问を解きまくり、わからない语句をひたすら调べ、过去问を解く过程で関连する语句を调べることが大切になってきます。当然、わかりやすい文章をかけるよう第叁者に见てもらうなど、练习や準备することも必要です。また英语の勉强も必要です。大学院では英语の文献を読む机会が多く、试験でも英语必须の大学院がほとんどなので、力をつけることが求められます。学部に付随している大学院ならば、ある程度知っている语句が试験に出されることが多いので、今までの学习を踏まえ、復习が重要です。
大学院(修士课程)修了后の进路は、就职するのか、博士课程まで进み、博士号を取得するのか、よく考えることが大切です。研究职を目指すなら、博士课程に行くことになります。现状では博士号がなければ研究职はかなり难しいです。特に理系はその倾向があります。もちろん、博士号があっても、研究职に就くのはかなり难しく、最终的には研究とは関係ない民间公司へ就职することも多いようです。よって、研究のみならず、社会情势についてもしっかり把握しておく必要があります。
最后に、もし大学院へ行くならば、自分の研究が社会にどう贡献するのか、意义を考えることも大事かなと思います。これは大学へ行く人みんなにも共通しています。大学へ行くだけで満足、あるいは自分の好きな研究をするだけで満足と考えている人が多いように思います。しかし、大学で学んだことや自分の研究を、どう社会に生かし、贡献していくのか、このことを考え、社会に説明できるようにしておくことが大事だと思います。その理由は、やはり国公立大学はもちろん、私立大学にも多额の公费?税金が投入されているからです。自分でも学费を払っていますが、その额では全く足りません。高等教育にはそれ以上にお金がかかっているのです。社会全体、みんなのお金で大学に行かせてもらい、研究させてもらっているわけですから、何かしら社会に贡献できるよう、心がけることを忘れないで欲しいと思います。
Profile
所属:农学部科目履修生
出身地:兵库県