みなさん、こんにちは。黑料网工学部3年生の小林です。大学1年生の皆さんは、入学から半年が経ちだいぶ生活に惯れてきた顷でしょうか。后期から学生実験が始まり、初めての実験レポートを书くことにドキドキしている方もいるのではないかと思います。実験レポートはただの课题ではなく、学びを深めるための大切なツールであり、将来の卒论などを书く练习にもなります。今回は、実験レポートの基本的な书き方や気をつけること、そして高评価を得るためのコツをお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
??実験レポートとは?
なぜ実験の后にはレポートを书かなければいけないのでしょうか。科学の世界では&濒诲辩耻辞;実験&谤诲辩耻辞;は行って终わりではなく、その手段と结果をまとめ、発表までして初めて终わりになります。実験をしている时は楽しいけど、后でレポートを书くのはめんどくさくて嫌だという人も多いと思います。しかし研究という観点で见ると、「意味のある结果を见つけ、発表するために実験を行う」ということが、レポートや论文执笔のために実験をする顺序なのです。理系学生は実験レポートを书くことが多々あると思いますが、まずはレポートの重要性を理解しておきましょう。実験レポートは
「目的」や「操作(方法)」、「结果」、「考察」が基本的な构成になります。この构成に沿って、どのように记述していけば良いかを绍介します!
??目的
まず、最初に书くのが実験の目的です。なぜこの実験を行うのか、どのようなことを学びたいのかを明确にします。授业としてやらなければいけないからやっていて、目的なんて考えていないという人ももしかしたらいるかもしれません。学生実験は新しい実験ではなく、すでに理论的に分かっている安全な実験ばかりですが、実験して确认することは科学の世界ではとても重要なのです。そのため、どんな実験にも确かめる意図や、何かを学んでほしいという先生の気持ちが詰まっています。「この実験で学生が理解できるか、难しすぎず楽しめるか」と学生のことを考えて设计し、内容についてのフィードバックを求める先生もいます。それほど考えられているものなので、しっかりとその意义、目的を汲み取り、レポートの最初に记述することが大切です。ここで先生の意図と一致する目的を书くことができれば、「しっかりと理解して実験しているな」と思っていただけるはずです。また、目的は&濒诲辩耻辞;简洁に&谤诲辩耻辞;説明することが重要です。レポートの最初に目的だけで何ページも书いてあったら、先生も読む気がなくなりますよね。必要最小限で実験の意义やねらいをまとめましょう。
??操作
ここでは実験の手顺を详细に、具体的に记述します。手顺は具体的になるべく时系列に合わせて整顿しますが、箇条书きにはせず连続した文章になるようにしましょう。この际、できれば写真や図、表を使って视覚的にわかりやすくすると良いでしょう。复雑な机械の操作などは文章より写真や図を使うと良いです。この际に重要なのは、使用した器具や试薬、実験の流れを具体的に书くことで、他の人が再现できるようにすることです。この&谤诲辩耻辞;再现性&濒诲辩耻辞;が実験では大切なことの一つです。ただ「こうした」と书くだけではなく、何をどのように使ったのか、试薬の量はどの程度かなどを详しく书くことで、他の人が全く同じ操作を再现できます。他人が再现できない実験手顺はいくらでも嘘をでっち上げられることになり、実験として価値を持ちません。また、実験中に注意した点や工夫した点も记载すると、より良い印象を与えることができます。
??结果
実験结果の部分では、得られたデータを整理して示します。多くの场合、结果は数値で出てくると思いますが、ただ数値を记载して终わりではなく、グラフや表を使って一目で结果が分かる状态に整顿しましょう。また、似ているデータや対照群のデータなどはグラフを重ねたり、隣に并べたりして比较できるようにするのも良いです。そして、データを罗列したら结果について考察しましょう(考察は次の项でまとめます)。结果のセクションで大切なことは、视覚化を行うことと、正确な结果を记述することです。有効数字を意识しながら正确な値を出しましょう。もし、実験が思うように进まず、失败して想定と违う结果が得られても、データを改窜してはいけません。実験において结果の改窜は最もやってはいけないことで、そのせいで评価が下がったり単位が出なかったりするかもしれません。想定と违う结果が出ることは悪いことではありません。
例えば化学反応の実験では、理論上では100 g得られるはずが80 gしか得られないことは多々あります。これは想定とは違う化学反応(副反応)が起こったり、重さを測っている際に風で物質が飛んでしまったり、さまざまな要因で誤差が生じているためです。ずれた理由については、「考察」の項で詳しく考察すれば良いのです。理論と違う結果が出ても評価は下がりません。むしろその理由を考察できれば評価が上がるため、違う結果が出たら悲しむよりも「考察できることが増えた!」と喜びましょう!
??考察
次はレポートで最も大切な考察です。ここでは実験结果を基に自分の分析と考えを述べます。なぜその结果になったのか、结果が期待通りであったかどうか、実験结果の误差の原因や问题点は何だったのかをしっかり分析しましょう。実験の结果が自分の予想と违えば、原因を探究しなければなりません。理论と全く同じ実験値を得るのはほとんど不可能なので、考察する必要がないということはありません。もし考察していくうちに、今回の実験の问题点や失败した点が见つかれば、対策案を书くことも忘れないでください。次に同じ実験をするならば、どのように改善するべきか、操作をどのように変えると误差は减らせるのかなどについて提案しましょう。ここまでできるとより高评価を取れるはずです!
また、理论値とのずれだけでなく、実験结果で得られたデータの意味についても考察します。例えば、対照群のデータを比较して、この操作をした时はこのような影响が生まれ、値やグラフが违ってくる、という因果関係について考えましょう。
例えば、30 ℃と70 ℃の水に砂糖を溶かす実験では、70 ℃の水の方がより多く溶けます。これは、温度が高いと水分子の運動エネルギーが増し、より積極的に砂糖分子に作用するようになり、砂糖分子が分子間相互作用も比較的弱く親水性なのも相まって溶解度が上がり、その結果、70℃の水の方が溶ける量が増えることになります。このように、値の変化と現象を理論立てて組み合わせることで、優れた考察が出来るようになります。自分でこのような考察をいくつもするのは大変なので、似た研究の論文や書籍を探し、先行研究や他の研究との比較も含めると良いと思います。参考にした文献は必ず参考文献に記載しなければなりませんが、先人の知恵を借りると自分が悩んでいた答えがあっさり見つかるかもしれません。
??课题
実験レポートによっては课题が出されることがあります。考察は人によって内容が変わりますが、全员に必ず考察してほしい时に、先生は课题としてそれを出しているのだと思います。课题になる内容はその実験において核となるような、知っていなければならないものなので、絶対に理解して回答しましょう。多くの场合、教科书や参考书にヒントか答えがあります。そうではない场合でも、図书馆で调べれば见つかるはずです。先行研究も多くあるはずなので、论文を调べて引用しても良いと思います。今はインターネットで简単に论文探しができるため、私も奥贰叠で探すことが多いのですが、読む力が高まり早く课题が终わると感じています。
??参考文献
参考文献の项目では、使用した文献や资料をリストアップして、情报の出所を明确にします。参考文献に记载せずに内容を胜手に引用すると着作権侵害や盗用になってしまうので、教科书や参考书でも必ず记载しましょう。先生に指定されていればその方法で、指定がなければ世间一般に用いられているルールを使うことをオススメします。础笔础スタイルという引用方法がよく使われているので参考にしてください。
?高评価を狙うためのポイント?
ここからは実験レポートで高评価を得るためのポイントについて述べていきます。高评価を狙うポイントはいくつかあります。
??构成(フォーマット)に必ず従う
各段落が论理的に繋がっているか确认し、読みやすい文章を心がけましょう。「目的」「操作」「结果」「考察」「课题」「参考文献」のフォーマットを极力守りましょう。他の构成で书きたい気持ちが涌くかもしれませんが、先生が惯れ亲しんでいるこの构成が、结局のところ最も上手くレポートをまとめられると思っています。误字脱字や文法ミスには注意し、冗长ではない文章を心がけることで、全体の印象が良くなります。先生も人间なので、误字や周りくどい言い回しが多い文章はレポートとして読みたくないでしょう。なるべく简洁に、そしてミスなく书くようにしてください。
??明确な表现を使おう
特に操作や结果の説明では、曖昧な表现を避け、具体的な数値や観察结果を使うようにしましょう。なんとなく伝わればいいという気持ちではなく、明确に书く意识が大切です。考察では自分の意见を述べるだけでなく、それを里付ける他の研究やデータと照らし合わせることで、より论理的な文章にできます。论理的で一贯した表现を心がけると、良い评価を取りやすくなると思います。
??评価が返ってきたら见直して修正
2回目以降に実験レポートを书く际には、常に前回の反省と改善を意识しましょう。初めて书く时は、うまくいかないことも多いですが、恐れずに取り组むことが大切です。そして、もし修正の指示やアドバイスをもらったらすぐに従い、次回から同じミスはしないようにしましょう。多くの场合、レポートは点数がついて返ってきます。返却后にはどの部分が良かったのか、どの部分が改善できるのかを考えましょう。点数だけでレポートについてのコメントがなかった场合は、担当教员にフィードバックを求めることも非常に有効です。こうしたプロセスを繰り返していくことで、必ず质の良いレポートを作れるようになります!
??まとめ
今回は実験レポートの书き方について述べてきました。実験レポートは、(特に理系の)大学生活において避けては通れない壁です。最初は难しいかもしれませんが、基本を理解しポイントを押さえれば必ず上达します。あなたの努力が、きっと素晴らしい结果につながるはずです。みなさんの成长を応援しています!拙い文章ではございますが、最后までお読みいただきありがとうございました。
Profile
所属:工学部化学生命工学科3年生
出身地:爱知県
出身校:爱知県立冈崎高等学校