生命农学研究科の小川高広です。今日も海外研修中のインドネシアからレポートします。私は博士课程リーディングプログラム(リーディング大学院)「ウェルビーイング」を履修しています。このプログラムは博士前期?后期课程を通じ、広い视野と高い専门性の知识と幅広い视点で物事を捉えられる国际社会で活跃するリーダーの育成プログラムです。このプログラムの一环としてインドネシアでの海外研修に来ました。
日本は今非常に寒いようですが、こちらは毎日暑く、日差しも夏のようです。冬の日本から来たので、変な感じがします。体はだいぶ惯れましたが、「夏」のようなインドネシアでは少し夏バテ気味です。
インドネシアは今、雨期です。日本でいう集中豪雨がほぼ毎日あり、排水が悪いので道路はすぐに冠水し、洪水を起こします。日本では大騒ぎになる状况ですが、こちらの方にとっては「いつものこと」だそうです。それにしても激しい雨の中でも雨具を着用して、バイクを走らせている人々の姿を见て、たくましさを感じました。
インドネシアは2亿人以上の人口を抱え、东から西まで広大な地域に広がる数千の岛々と300以上ともいわれる民族から构成された多民族国家です。もちろん一概にはいえませんが、人々はみんなフレンドリーな印象を受けました。毎日が夏のような环境の中で、あまりカリカリせず、ゆったりとした気持ちでいることも要因かもしれません。
ところで、今回の研修では现地の大学や学校などを访问しています。タイトなスケジュールで访问していますが、毎日が充実しています。また访问先ではいつも温かい歓迎を受けています。日本にいる时はわかりませんが、こちらに来て现地の人々と话してみると、日本への一种の憧れのようなものを持っているようです。最近は日本公司製品の家庭用电化製品、例えばテレビなどは一时期よりも少なくなったようですが、インドネシアのショッピングセンターへ行くとエアコンや冷蔵库など、日本公司の製品が溢れています。もちろん车とバイクのほぼ全てが日本公司製です。
さて、先日イスラム教学校とキリスト教徒学校を访问しました。それぞれの学校は独自のカラーを持っており、访问时は学校の中を兴味深く観察していました。例えば子供たちの様子はさほど大きな违いはないようでしたが、私たちが访问したイスラム教の学校は全体的に规则が厳しく、それに比べ、キリスト教の学校の方が自由な感じの印象を受けました。例えば、イスラム教の学校では制服が定められています。国によって名称は异なりますが、女子学生は头部をジルバブで覆い、体型を见せないような制服を着用しています。男子も帽子をかぶって通学しているようです。先生たちも厳しそうで威厳があります。生徒たちもそれを理解し、先生への尊敬が感じられました。
一方でキリスト教の学校は服装が自由であることや生徒と先生の距离が近く、何でも话し合える友人同士のような感じに见受けられました。また访问した学校には中国系の生徒が多く、教材もシンガポールから取り寄せて行われているとのことでした。
いずれの学校も私立のため、収入の多い家庭の子どもが多いようです。これらは宗教と深く结びついた学校のため、礼拝が日常的にあり、コーランを深く学ぶなど宗教的な教科や行事が多いことも特徴的でした。宗教については日本ではあまり日ごろ意识しないことだと思います。地元の神社や寺院へ初诣に行ったり、家でクリスマスツリーを饰ったり、信仰する宗教も意识していない人がほとんどですが、こちらはかなり意识しています。そのようなインドネシアの様子を兴味深く见ていますが、意外にも女性は头部を覆わない人もかなり多いようです。多民族国家のためか、寛容な国民性のためかわかりませんが、インドネシアの意外な一面を见て惊きました。
インドネシア滞在は残り少なくなってきましたが、引き続き元気にやっていこうと思います。
Profile
所属:生命农学研究科博士前期课程1年生
出身地:兵库県