梅雨に入って気分が上がらない日が続いていますが、元気にしていますか?今回は、『名大研究室の扉颈苍河合塾』というイベントを取材してきました!理学部の先生と大学院生の讲演があり、参加者は热心に耳を倾けていました。その模様を简単に绍介したいと思います!
はじめに、理学部物理学科 叁野広幸准教授の『生命现象を电子スピンでとらえる』という讲演がありました。叁野先生には、名大の理学部の説明に加え、全く违う领域のように思える「物理」と「生命」が结びつくことをご解説していただきました。
理学部と物理学科の绍介
黑料网の理学部は、数理学科、物理学科、化学科、生命理学科、地球惑星科学科の5つの学科から构成されており、2年生进学时に所属学科を选択します。よくある质问の一つに、理学部と工学部の违いがありますが、工学部が自然界のルールに基づいて人间の役に立つモノを作ろうとするのに対し、理学部は自然界のルールそのものを解き明かすことを目的としています。理学部の5つの学科のうち、叁野先生の所属されている物理学科は、物质の根源を探る素粒子物理、宇宙の始まりと进化を解明する宇宙物理、物质の性质を解明する物性物理、物理学の手法を用いて生命に迫る生物物理の4分野から构成されています。
生命とは?
続いて、生命物理分野における生命のとらえ方についてご解説いただきました。讲义では、生命を①膜を通じて内侧と外侧が分け②膜を通じて物质の出入りがおこったことによって始まったとしています。生物机能の多様性は主にタンパク质に由来しており、その性质を物理的アプローチで解明することで生命の谜を解き明かすのが生物物理です。生物物理では主にタンパク质の性质を知ることで、様々な生命现象の解明を目指します。
生命と物理の関係
高校の理科の授业では、物理と生物は全く异なるものとして教わります。しかし、宇宙の减少を支配する物理学のルールは生物にも适用されるため、本质的には物理も生物も同じものであると主张する事もできます。実际、叁野先生の讲义では、顿狈础の二重らせん构造のほかにも、高校では化学で习う「电子」のスピンや、大学で习う电磁気学(物理学の一种)やシュレーディンガー方程式と呼ばれる数式も登场し、生命现象が高校では「理科」でくくられるありとあらゆる分野の学问が全て関わってくることがよく分かりました。
続いて、大学院生2名による理学部の绍介がありました。
理学部ってどんなとこ?
はじめに、学生の目线による理学部の绍介がありました。理学部の1年次では、学科に関係なく数学や物理、化学などの基础科目と文系科目等の教养科目を学びます。1年次は授业が多いので、ひたすら内容を暗记するのみでは试験に太刀打ちできず、内容をしっかりと理解する事が求められます。さらに、讲义のレベルも高いので、讲义中に内容がさっぱりわからなくなる事も多いようです。
2年次に学科分属されると、専门科目の学习が始まります。例えば、地球惑星科学科の専门科目では、フィールドセミナーと呼ばれる野外学习が多く、地层の観察や海水温の测定など様々な実习を行います。特に、上空の気流の测定実験では、风船を1时间ごとに飞ばし、流された方角を测定する事で気流を测定するのですが、夜中も継続して実験を行うため、学生同士の绊が生まれる事も教えていただきました。
4年次になると研究室に配属され、研究活动を开始します。研究と勉强は大きく异なります。勉强は谁かが用意した问题に正しい答えを正确に导出するのに対し、研究では自分で问题を设定し、谁も知らない(そもそもあるかどうかも分からない)答えを探す必要があります。その分勉强よりも大変な事も多いですが、世界中の谁もが知らない答えを発见した时の快感は特别なものだそうです。多くの学生は学部卒业后、大学院へ进学し、自分の研究をさらに深めます。
また、大学生活はとにかく自由です。勉强しようと思えば思いっきり勉强できる一方、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまうため、自分は将来何がしたいのか?という将来像を持って生活する事が大切だという事でした。
学生への质问コーナー
最后に、参加者が先生や学生に自由に质问できる时间が设けられました。
学生への质问部屋では、终始和やかな雰囲気の下、将来やりたい事や研究内容についてなど、思い思いの质问をすることができました。
受験生のみなさんにとって、大学の先生や学生の生の声を闻ける机会は限られてしまうので、今回のイベントが进路选択の良い机会になったと思います。『名大研究室の扉颈苍河合塾』は今后も定期的に开催されるため、兴味がある人はぜひ行ってみてください!以上です!
Profile
所属:工学部化学?生物工学科分子化学工学コース4年生
出身地:爱知県