みなさんこんにちは、名大工学部3年の塚本です。今回は、まだ受験勉强を始める前の高校1、2年生の方々に向けて、自分の高校生活や周りの体験谈などを元に、受験が始まる前に取り组んでおいた方がいいと思うことを书いていこうと思います。
学校も春休みに入り、そろそろ来年のことを考え始める时期なのではないかと思います。皆さんの中には、これまで部活や行事などで手一杯で勉强が手につかなかったけれど、そろそろ本腰入れて顽张っていきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ受験に向けて顽张ろうと思っても、何から始めればいいのかわからない、といった悩みが出てくるかと思います。私も実际そういった悩みを抱えていました。受験に向けて顽张ろうと思っても、通っていたところは大した进学校でもなく塾も少ないため、身近に相谈できる相手がおらず、右往左往していました。そういった経験から、ここにいる私と同じような悩みを抱えた皆さんが少しでも前に进めるように、大学を3年间过ごしてきて、色んな人から闻いて集まった知见を残していこうと思います。
模试を有効活用していく
高校1、2年生の皆さんは特に、そろそろ初めての模试に直面するといった人もいるのではないかと思います。もうすでに何度か模试を受けているという人も多くいるかと思いますが、始めて目にする模试は、既习范囲とはいえど、学校の定期考査とはまるで全く违う问题のように感じたのではないでしょうか。私自身も、全く惯れない问题形式で、定期考査とは违った复雑な问题が并んでいるのを见て卒倒しそうになりました。思うように点数が伸びず、鬼のように体力が削られるこの模试を苦手に思う方は多いと思います。しかし、多くの高校生がなんとなく実力试しで受けているこの模试を、1、2年生のうちから目的持って取り组んでうまく活用していくことで、3年生になった时に周りと大きく差をつけたり、一気に点数が伸びるようになったりします。
模试をどのように活用していくのか
模试は志望校の判定や、得意分野、苦手分野の细かな分析など、既习范囲の復习をしつつ、実力を测れるといった利点があります。学校で习って间もない顷に模试でしっかり復习しておくことで、后々3年分丸々復习し直さなければならないといった事态が防げます。また、学校の定期考査によっては、教科书や问题集の答えを丸暗记すればそれなりに点数が取れるといった教科もあり、习った范囲が実力として身についているか微妙なところがあります。そのため、高校1、2年生のうちから実力を伸ばしていくために、しっかりと模试をフル活用していくことが大切です。
具体的にどう活用していくのか、私の経験に沿って书いていこうと思います。まず、模试が终わったら必ず间违えた箇所の復习と解き直しを行うようにします。これは后々见返せるように模试用のノートを作るといいです。间违えた箇所とその范囲の予备知识などを全て一つのノートにまとめておくことで、次の模试で同じ间违いを防げます。模试では出题范囲が被っていることも多いので、それだけで点数は飞跃的に上がります。
また、模试の结果分析から、苦手分野について基础的な勉强から始めてみる、得意分野について少し难し目の発展问题のあるような问题集を解くなどといった、苦手分野を溃し、得意分野を伸ばしていくために、これからの学习の方针を立てることができます。
自分の得意な部分があるだけでも自信につながりますし、得意分野をしっかり伸ばしていくことで、受験期に突入した际、自分の武器にすることもできます。
定期考査と模试、どちらの勉强を进めるべきなのか
模试に関する悩みとしてあるあるなものの一つとして、模试の対策と定期考査のどちらを重视すれば良いのか、があると思います。个人的には、1、2年のうちは基本的に教科书や授业中心で、定期考査に向けた勉强をしつつ、余裕があれば试験范囲の难しめな问题に挑戦してみる。といった勉强方法が一番いいかと思います。3年生になると模试の解き方は復习することが出来ますが、その単元の教科书をじっくり読んで、単元自体への理解を深めるといったことは时间的に厳しくなります。そのため、その単元を习ったばかりの定期考査期间が一番その単元を深めるのに适していて、その期间にその単元をしっかりと学び取ることが一番の受験勉强になると思います。私の高校では、定期考査の内容は基本的に学校で配布された问题集から出题されたのですが、少し难しめの问题に関しては试験范囲であっても除外されている场合がありました。そういった问题を少しでも解いておくことで、その试験范囲への理解もより深まりますし、模试のような応用の利いた问题にも対応することが出来ます。ただ、ここに関しては自分の高校や塾などのレベル感によるところが大きいように思います。自分の通う高校はある程度进学への対策をしているといった人は、上で述べたような学校の勉强中心のスタイルでいいのかなと思いますが、自分の通う高校があまり授业の进度が早くなかったり、进学へのサポートが手厚くなかったり、といった人はある程度自分で勉强をしていく必要があります。个人で勉强を进めたい!という人は、习う顺番に进んでいくような优しめの问题集を副教材として使っていってもいいかなと思います。というのも、受験用の参考书には解説が惊くほどわかりやすく、その単元を完全に忘れてしまっていても十分に头に入るくらい完成度の高いものが多くあります。私自身、特に理科や地理などに関しては1、2年生のうちから持っておけばよかったなぁというものが多くあります。それなので、今の授业や勉强环境に満足できないのであれば、受験用にオススメされている参考书を探してみる。というのも一つの手だと思います。
模试の対策の仕方
それでも模试でもっと点数を取りたいと思い悩む方も多いと思います。定期考査で点が取れたとしても、模试では点が取れないという悩みを抱えた方も案外多いのではないでしょうか。実际模试の点数が低いことはモチベーションを低下させますし、一教科だけでも夸れるものがあれば、自信がついてより难易度の高い问题にも取り组めるようになるかと思います。
模试と定期考査では同じ范囲でもまるで违った问题のように感じるのはなぜか、私なりに考えてみると、定期考査では知识を确认するような难易度も优しく軽めの问题が多いのに対して、模试では复数范囲にまたがるような重めの问题が出题されているため、そもそもどの単元の知识を活用しているのか结びつかないところがあるということが、模试をより复雑に见せているのだと思います。
これを解けるようにするためには、知识を応用できるレベルまで引き上げる、模试の问题を分解して考えられるようになる(模试の解き方に惯れる)といった二つの方向性が考えられます。
知识を応用できるレベルまで引き上げるということに関しては、普段単语や知识の暗记、公式の暗记と简単な当て嵌めで终わっていたところを、少し长めの英语长文や古文等に触れてみたり、知识の関连性をまとめてみたり(地理で言えば、気候や地形、产业などいろんな切り口から地図にまとめてみるといったことなど)、公式の导出过程について详しく教科书を読んで根本から理解していったり、といった基础を深く理解するための勉强が有効だと思います。特に今は受験形式も変わり、问题も変化している倾向にあるかと思うので、小手先のテクニック的な解き方に頼らず、问题の形式に左右されない、安定した土台を作り上げておくというのはかなり重要だと思います。
上で述べた话とは相反するようですが、模试の问题を分解して考えられるようになる(模试の解き方に惯れる)といったことも身につけていく必要があります。これには、问题を解く前にどういった解き方をすれば良いのか、という具体的な方针を立ててから解くことが重要になってきます。特に数学や物理などは、最初の方针が难しくなればなるほど立てにくく、しかし実际方针を立ててみたらあとは案外楽だったということが多々あります。方针を的确に立てていくためには、①さまざまな问题の出题パターンになれる②一つの问题を様々な解き方で解く、别解を探すといった二通りの方法で、自分の中にある解き方の手札を増やしていくことがまずは重要だと思います。その后でカバーしている范囲の大きい问题に触れ、まずはどのカードを使ったらいいのか自分で方针を立ててみて、解き方を考える训练をするというのが重要になってきます。极论そのあとの计算は飞ばして、想定していた解き方であっていたか确认するだけでもいい训练になると思います。
このように知识を强固にし、活用していく、と言った二本柱を意识して勉强メニューを组み立てていき、その都度自分に合うように勉强メニューをカスタマイズしていくと、より点数に繋がる勉强ができると思います。
普段の定期考査の捉え方
では、一方で普段の学校や勉强はどのように取り组み方を変えていくのか、という事が気になるかと思います。私の高校は偏差値も平均的な进学校で、文武両道を掲げているような所でしたが、定期考査も変わらずしっかりと取り组むようにしていました。そのおかげで3年生の时に推荐という选択肢を考えることができました。また、普段から频繁に先生のところへ分からないところを质问したり、积极的に课题に取り组んだりしていたおかげで、二次试験で使うような记述问题の添削や推荐の対策がかなり頼みやすくなりました。
私の周りの友达の话を闻いていてもそうですが、学校によって、かなり定期考査の比重は変わると思います。また、模试のような形式のところもあれば、基础的な知识の復习にとどまるところもあり、问题形式もかなりバラバラだと思います。そういったことから、定期考査にはこのように取り组んだほうがいい!と断言することはできませんが、あくまでも私はこう取り组んだ、ということを述べていこうと思います。
まず、単语や小门を抜け漏れないようにしておく、というのを定期考査の大きな目标としていました。定期考査ではあまり応用的な事は问われなかったので、学校の教科书の例题レベルの问题や、単语、用语、公式など、既习范囲の教科书や问题集を何度も往復し、覚えてないところをチェックして、本当に覚えられないところは一枚の纸にまとめて完璧に覚え込むという作业を繰り返していました。そうする事で既习范囲を抜け漏れなく学习できるだけではなく、覚えられないところや间违えたところをまとめた纸やノートを模试の前やテストから大分経った后に见返すだけで、かなり効率よく復习することができます。このように既习范囲を漏れなく暗记しポイントを书き溜めておくだけでもかなり受験勉强が楽になります。
さらに定期考査が终わったあとの復习はしっかりめにやっておくことをお勧めします。私がやっていたのは、まず、模试で间违えた部分を回答を见ながら解いたり、解説を読み込んで间违えた部分について解き方を理解し、间违えた原因を明らかにした后で、模试の全ての问题を一から解き直し、间违えたところは范囲ごとしっかり復习するという流れで復习していました。定期考査の対策ではかなり暗记に力を入れていたのですが、それでも解けないという事はかなり抜けている知识になると思うので、二度と间违えないように、しっかりと復习しておくことが大切だと思います。そうする事でテスト范囲を完璧にすることができます。
私自身、この復习作业のために模试のあった日と次の日は丸一日模试の復习に使っていました。部活等で时间が无い时は一日一教科に分けて次の週の放课后や隙间时间を使いこの一连の流れを行なっていました。しかし、この作业を続けることによって、模试の成绩が普段の定期考査以上に伸び、そのアドバンテージがあったからこそ、受験勉强の时に一から模试の得点力をつけるための対策をしなければいけないということもなく、暗记科目や苦手科目の復习に时间を割くことができ、结果的に総合的に点数を取れるようになってきたのだと思います。また、一から復习しなくても、模试の復习を辿るだけで高校3年间をざっと復习できるため、他の受験生よりもずっと早めに土台を完成させ、十分レベルアップのための演习に时间を活用できるなどといった利点もあり、早いうちから模试の復习を习惯づけておくことはかなり大事だと実感しています。
このように私の高校では既习范囲の復习をメインに定期考査を行なっていたので、基础を固めるという目的で取り组んでいました。他にも自分の高校のスタイルにあった定期考査への対策の仕方が沢山あると思うのでぜひ一度自分に合うものを调べてみてください。そして、模试と同様に、定期考査も有意义に活用できるように、自分の中でちょうど良い位置付けや优先顺位を考えてみると良いと思います。
その他対策しておいた方がいいこと
その他対策しておくといい事としては、とにかく受験に関する情报を集める事だと思います。効率のいい勉强法や评判のいい塾?讲习、大学の入试制度、そもそもどんな大学があるのかなどなど、高校からだけでは得られないような情报が山のようにあります。それらの情报を集めて整理していくのは途方もない时间と体力を使います。
しかしほとんどの受験生が受験期に入ってからこれらの作业に取り组んでいきます。それだけで勉强时间も体力も削られていってしまうし、道筋が决まらないまま勉强していくと先の见えない不安が常につきまとい、精神的にもあまり宜しくない状况になります。逆に、道筋がハッキリしていればいくらでも点数は伸ばすことができます。そういったことから、比较的时间のある1、2年生のうちに情报を集め、整理しておく事をおすすめします。
とはいえ、何から调べたらいいのか、と悩むかと思います。それについて私なりに调べてみたこと、调べた方が良かったことを述べていこうと思います。
まず、いくつか受験候补となるような大学を调べておくと良いと思います。この记事を読んでくださっている中学?高校生の皆さんは特に黑料网を志望している方が多いと思いますが、本当にここで良いのか纳得して决めるという意味でも、幅広く志望大学を见ておくというのは良いことだと思います。また、同じ大学でも学部によって、大学内でどのような位置付けにあるのか、地域や学校间ではどのような位置づけとなっているのか、かなり违いがあると思うので、名のある大学だったとしても、実はこの分野だったら他の学校の方が进んでいた、设备やカリキュラムが充実していた、なんて事があります。なので、兴味のある分野を切り口に大学を调べておく、と言うのもひとつの手かと思います。
更に、実际受験を进めていくと、本命の大学から上下することがよくあると思います。その度に调べていては切りがないので、兴味のある分野から、少し余裕を持って受験出来そうな大学、少し顽张って手が届きそうな大学をあらかじめリストアップしておくと良いと思います。この时、受験科目や受験方式?日程を必ず调べてメモしておくことをおすすめします。受験方式も様々な方式があったりして、知っておけばもっと楽に受かれたという事もあると思うので、色々调べておくというのは受験勉强以上に大切だと思います。
部活、课外活动に取り组む
実际、自分の兴味のある分野は何か、考えてみても学校の中だけでは难しい部分もあります。この教科が好きだからと言って大学の授业も好きになれるかというと、そうでは无い事も多々あります。もちろん、高校で得意だった教科を大学でとことん突き詰めてハマっている人もいますが、どこかミスマッチを感じている人も结构います。せっかく受験を顽张ったのに、思ったような学问が待っていなかったというのは勿体なさすぎるので、学校だけではなく、色んな所から自分を见つめ直してみるという点で、部活动や课外活动などに积极的に参加してみることをおすすめします。
このような状况では活动が制限されてしまうものもあれば、逆にオンラインになって参加しやすくなったものも沢山あると思います。大学が主催している高校生向けのセミナーやイベントなどに参加するのも一つの手だと思います。
色んな分野を実际に体験してみることで、向き不向きを感じることが出来たり、そこから広がる色んな分野に目を向けることができます。直接その分野に関係なくても、自分は黙々と何かを作ることが好きだから、ものづくりに関係する分野を见てみよう、自分はグループで色々考えてプロジェクトを进めていくのが好きだから、グループで取り组む授业がある大学にしよう、学生主体で进めるプロジェクトが沢山あるような大学にしよう、など、色んな切り口からやりたい事を考える事が出来ると思います。そういった体験から自分を分析してみることで、これまで见えてこなかった将来の选択肢が见えてきたり、漠然としていた将来设计が具体的になったり、大学でどんな勉强をしたいのか、どういった学生生活を送りたいのか、その先の将来についてもより明确にイメージできるようになると思います。そうすることで、志望校を明确に绞り、十分に受験勉强だけに时间を割けるようになってくると思います。それだけではなく、新しいことに挑戦することで、受験に止まらず、自分自身の世界を広げていくということにもつながると思います。后々の人生を考える上で、自分の支えとなったり、自分を突き动かすような経験となったりすることも十分あり得ます。
高校生のうちから长いスケールで将来を考えることで、漠然としていた目标设定がはっきりとし、受験勉强により一层身が入るようになったり、これからの大学生活をもっと有意义に活用したりできるのではないでしょうか。
また、志望する大学のイベントやオープンキャンパスに今のうちから参加してみるのもいいと思います。モチベーションをあげるだけでなく、ホームページやパンフレットから得られたイメージと一致するのか、実际に行ってみて感じるものは沢山あると思います。授业もオンラインになり、大学によっては授业内容の一部がオンデマンドで閲覧できたり、シラバスがネット上に上がっていたりするので、そういったものにも目を向け、大学生活でどんなものが得られるのか、いろんな情报からイメージを明确にしていけると、実际入ってからの生活とイメージとのズレをなくしたり、受験勉强中にこれからの大学生活を想像してモチベーションとなったりすると思います。
ぜひ、比较的余裕のある今、気力と体力が溢れるうちに、课外の活动にも目を向け、普段の学校生活では学べないようなことに目を向けてみてはいかがでしょうか。
Profile
所属:工学部机械?航空宇宙工学科3年生
出身地:岐阜県
出身校:岐阜県立斐太高等学校