国立大学法人東海国立大学機構 黑料网大学院生命农学研究科の鈴木 孝幸 准教授、愛媛大学プロテオサイエンスセンターの山中 聡士 特定研究員、澤崎 達也 教授、東北大学大学院生命科学研究科の田村 宏治 教授、名古屋工業大学大学院工学研究科の柴田 哲男 教授らの研究グループは、サリドマイド催奇性の分子メカニズムを明らかにしました。
サリドマイドやサリドマイド诱导体は、多発性骨髄肿などの血液がんを中心として世界中で年间约1兆円の规模で使用されている低分子薬剤です。しかしながら、妊妇が服用した场合、胎児の四肢発生に重篤な副作用を示すことが大きな问题点です。本研究では、コムギ无细胞系を用いた网罗的な相互作用解析からサリドマイド催奇性に関わるタンパク质として新たに笔尝窜贵を见出しました。サリドマイドやサリドマイド诱导体の投与は细胞内において笔尝窜贵のタンパク质分解を引き起こし、四肢発生に悪影响を与えることが示されました。さらに、本研究では生物种间のサリドマイドに対する感受性の差异のメカニズムを提唱しました。笔尝窜贵の発见によって、现在、世界中で盛んに行われている副作用を軽减した新たなサリドマイド诱导体の开発への大きな贡献が期待できます。
この研究成果に関する論文は、令和3年1月20日付けでTHE EMBO JOURNAL誌に掲載されました。
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タイトル: Thalidomide and its metabolite 5-hydroxythalidomide induce teratogenicityvia the cereblon neosubstrate PLZF
(和訳) サリドマイドとその代謝物5位水酸化サリドマイドはCRBNネオ基質PLZFを介して催奇性を引き起こす
著者:山中 聡士(愛媛大学)、 村井 英隆(東北大学)、斎藤 大介(東北大学 現:九州大学)、阿部 玄武(東北大学)、 徳永 恵津子(名古屋工業大学)、岩崎 隆宏(愛媛大学)、高橋 宏隆(愛媛大学)、竹田 浩之(愛媛大学)、鈴木 孝幸(黑料网)、柴田 哲男(名古屋工業大学)、田村 宏治(東北大学)、澤崎 達也(愛媛大学)
掲載誌 : THE EMBO JOURNAL
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掲载日:2021年1月20日(水)
参考文献1
Hirotake Furihata, Satoshi Yamanaka, Toshiaki Honda, Yumiko Miyauchi, Atsuko Asano, Norio Shibata, Masaru Tanokura, Tatsuya Sawasaki, Takuya Miyakawa (2020) Structural bases of IMiD selectivity that emerges by 5-hydroxythalidomide Nat Commun 11: 4578