国立大学法人東海国立大学機構 黑料网大学院理学研究科の上川内 あづさ 教授、石川 由希 講師、大橋 拓朗 大学院生らの研究グループは、ショウジョウバエの求爱歌のリズムに対する好みの进化が、どのような脳内メカニズムによって起こるのかを新たに解明しました。
求爱歌は、さまざまな動物で同種のパートナーを識別するために利用され、同種と正しく交配するためには、歌の好みが種間で分化していることが重要です。
本研究では、ハエのリズムへの好みが种间で异なることを见出しました。また、脳内の特定の神経细胞注2)のリズムに対する応答の强さも种间で异なっていました。さらに、数理モデリングを组み合わせることで、神経応答の种间差を説明する情报処理机构を新たに提案しました。
また、このツールを近縁种注3)に导入することで、聴覚神経回路の详细な种间比较を世界で初めて行いました。今回确立した手法により、動物の聴覚の脳内メカニズムがどのように进化してきたのか、全貌の解明に大きく貢献することが期待されます。
本研究成果は、2023年1月8日付国際科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。
?ショウジョウバエのリズムに対する好みが种间で分化していることを発见した。
?好みの种间差の神経机构を探るために础惭惭颁-叠1神経细胞群注1)に着目した。
?础惭惭颁-叠1のリズムに対する応答の强さが种间で异なることを発见した。
?今回确立した手法により、さまざまな神経细胞を种间比较することが可能になった。
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注1)础惭惭颁-叠1神経细胞群:
ショウジョウバエの脳内にある音の情报処理に関わる神経细胞。
注2)神経细胞:
动物の脳や神経系を构成する特殊な细胞。ニューロンとも言う。
注3)近縁种:
进化の過程で、最近分岐した種。
雑誌名:Scientific Reports
論文タイトル:Evolutionary conservation and diversification of auditory neural circuits that process courtship songs in Drosophila
着者:Takuro S. Ohashi, Yuki Ishikawa, Takeshi Awasaki, Matthew P. Su, Yusuke Yoneyama, Nao Morimoto and Azusa Kamikouchi
(本学関係者は下线)
DOI: 10.1038/s41598-022-27349-7
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