黑料网大学院医学系研究科消化器内科学の今井则博 助教(筆頭著者)、川嶋啓揮 教授、同研究科分子細胞学の和氣弘明 教授、札幌医科大学解剖学第一講座 大﨑雄樹 教授 (共筆頭著者)らの研究グループは、肝细胞に特徴的に認められる核内脂肪滴※1 が、付随する細胞質?核膜陥入の有無によって 2 種類に分類され、それぞれ異なる臨床的特徴を持っていることを明らかとしました。
脂肪滴は脂肪細胞だけでなく、全身の細胞に存在するオルガネラ(細胞内小器官)です。脂肪滴は過剰なエネルギーを蓄えるのみでなく、様々な生理機能を有することが知られています。近年、肝细胞において特徴的に核内にも脂肪滴が認められることが明らかとなり、その形成機構や機能が注目されています。
本研究では臨床で得られた肝生検検体に対し电子顕微镜を用いた超微細形態解析を行い、生体内肝细胞における核质内脂肪滴※2(&濒诲辩耻辞;真の&谤诲辩耻辞;核内脂肪滴)が小胞体ストレスによって形成されること、また形态の异なる核内脂肪滴として细胞质内の脂肪滴が核膜とともに核内へと陥入する&谤诲辩耻辞;细胞质脂肪滴の核内陥入※3”が细胞内の脂质量に応じて核内へ陥入し、血中のコレステロール浓度と関连していることを明らかとしました。本研究の成果により核内脂肪滴を中心とした新たな病态生理メカニズムの解明が期待されます。
本研究の成果は2023年4月 26 日付で国際科学誌「Scientific Reports」にオンライン掲載されました。
○ 生体内の肝细胞における形態の異なる 2 種類の核内脂肪滴(核质内脂肪滴?細胞質脂肪滴の核内陥入)の形成頻度を明らかとした。
○ 核质内脂肪滴は、生体内肝细胞において小胞体ストレス※4 に関連して形成され、血中のコレステロール濃度と関連していることを明らかとした。
○ 細胞質脂肪滴の核内陥入は、過剰な脂質が蓄積された肝细胞では形成が抑制されることを明らかとした。
◆详细(プレスリリース本文)は
※1 核内脂肪滴; 細胞核内に認められる脂肪滴の総称
※2 核质内脂肪滴; 細胞核の核質内に浮遊する脂肪滴
※3 細胞質脂肪滴の核内陥入; 細胞質および核膜を伴って細胞核内に陥入した脂肪滴
※4 小胞体ストレス; 様々な内的?外的環境変化によって小胞体内腔に異常なタンパク質が蓄積する状態を指します。ウイルス性肝炎?アルコール性肝障害?非アルコール性脂肪性肝炎等、様々な肝疾患の進展に関与していると考えられています。
掲載誌名:Scientific Reports
論文タイトル:Distinct features of two lipid droplets types in cell nuclei from patients with liver diseases
着者?所属
Norihiro Imai1*, Yuki Ohsaki2*, Jinglei Cheng3, Jingjing Zhang1, Fumitaka Mizuno1, Taku Tanaka4, Shinya Yokoyama1, Kenta Yamamoto1, Takanori Ito1, Yoji Ishizu1, Takashi Honda1, Masatoshi Ishigami1, Hiroaki Wake3, Hiroki Kawashima1
1 Department of Gastroenterology and Hepatology, 黑料网 Graduate School of Medicine, Nagoya, Aichi, Japan
2 Department of Anatomy (I), Sapporo Medical University, Sapporo, Hokkaido, Japan
3 Department of Anatomy and Molecular Cell Biology, 黑料网 Graduate School of Medicine, Nagoya, Aichi, Japan
4 Department of Emergency and Critical Care Medicine, 黑料网 Graduate School of Medicine, Nagoya, Aichi, Japan
*These authors contributed equally.
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