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大学生活全般

2016.04.19

  • 大学生活全般

佐井くんから见た授业-医师になるまで 惫辞濒.3

こんにちは。医学部5年生の佐井です。今回は2年生后期で履修する组织学と、3年生前期で履修する病理学についてご绍介しようと思います。组织学については前回少し触れましたが、病理という言叶はみなさん闻いたことがあるでしょうか?あまりなじみのない言叶ですが、ひょっとしたら、病理医が主人公の连続ドラマが先日までテレビでやっていたので、知っている人もいるかもしれませんね。

 

组织学 贬颈蝉迟辞濒辞驳测

人间のからだは数多くの细胞からできあがっていますが、すべての细胞が同じ形をしているわけではなく、机能に応じて适した形をしています。外界と体内を仕切る细胞や、外敌と闘う细胞、分泌液をつくる细胞や、食べ物を吸収する细胞、といったさまざまな细胞が集まって、役割をもった组织となり、さらに集まって器官となり、器官の连携でヒトの生命活动は维持されています。具体的に分类を见てみましょう。

 

器官系-器官-组织-细胞
神経系 脳、脊髄、末梢神経など 白质、灰白质、神経节など

ニューロン(神経细胞)

グリア(胶细胞)など

脉管系

心臓、血管、リンパ管など

心臓壁、细动脉など

心筋细胞、

血管内皮细胞など

呼吸器系 肺、気管、気管支など 肺胞など

肺胞上皮细胞、

肺胞マクロファージなど

消化器系

食道、胃、小肠、大肠、

肝臓、胆嚢、膵臓など

胃底腺、肝小叶、膵岛など

粘膜上皮细胞、

肝细胞、膵叠细胞など

感覚器系 眼、耳、鼻、皮肤の一部など 水晶体、网膜、蜗牛など 锥体细胞、有毛细胞など

 

実習では 教科書と、実習室のプレパラートを顕微鏡で覗きながら見比べ、それぞれの組織の特徴を捉えてスケッチします。たとえば、皮膚や口の中は、チリやほこり、食べ物などの「異物」によって傷つけられやすい場所なので、傷ついてもすぐ剥がれるよう、薄っぺらい細胞が幾重にも重なっている様子が見られます。胃腸の壁では、消化液をつくり、蓄える、「腺」という構造と、放出するための管である「腺管」という構造などが観察できます。ちょうどフラスコのような形ですね。

それにしても、前回に引き続き、スケッチが多いと思いませんか?部分的ではあるものの、毎回4~6か所ほどのスケッチを提出しますので、终わるころには80个以上のスケッチを描くことになります。絵描きになるために大学に入ったのではないのになあと思いながら描いたものですが、スケッチの课题でもないと真剣に标本を见なかっただろうなとも思います。试験でもスケッチで答える问题があり、とことん絵を描かされる科目だったという印象が强いのが组织学です。ちなみに、评価は絵の良し悪しではなく、描くべき构造が描けているかというところなので、絵が苦手な人も安心してくださいね。


病理学 笔补迟丑辞濒辞驳测

&苍产蝉辫;组织学も含め、解剖学は「正常なカタチ、位置、机能」を観察するものでしたよね。対して、病理学は「异常なカタチ、位置、机能」に注目します。

胃癌(腺癌)
病理コア画像()より引用

 

上の写真は胃がんのなかでも腺癌と呼ばれるものですが、见ていただきたいのは浓い紫色のところの形がいびつになっているというところです。浓い紫色に染まっているところは细胞の核で、正常ならば粒がそろった小さめの核がきれいに并んでいる様子が见えますが、がん细胞では核や细胞そのものの大きさがバラバラになり形もいびつになります。がん细胞の特徴として「核の大小不同」、「核の异型性」、「核分裂像の増加」などがありますが、この写真ではそれが全体で见られます。こうした细胞のことを、ベテランの病理医の先生たちは「颜つきが悪い」とか「いい颜?悪い颜」とかおっしゃるのですが、ちょっとおもしろい表现ですよね。

そして、人间のからだというのは本当によくできていて、ストレスに応じて细胞の形を変えることもあります。たとえば、肺の中は线毛上皮という细胞で覆われていて、この线毛というやわらかい毛がチリやほこりを掻き出してくれているのですが、タバコをたくさん吸っていると、たくさんのほこりが入るようなものですから、掻き出すのが追い付かなくなって、伤つきやすくなります。そうすると、伤つけられても耐えられるよう皮肤のような薄っぺらい细胞を几重にも重ねるようになるのです(扁平上皮化生)。本来の形とは违うわけですから、これが続くと调子が狂ってきて肺がんになってしまいます。

このように、病理学の実习で见る标本は正常组织の构造が壊れていたり、他の场所にあるべき细胞に変化していたりと、见た目がまったく违うので、场所を言われなければどこを见ているのかわからないくらいです。相変わらずスケッチを描くわけですが、病理の标本は细胞の形がいびつな分、スケッチも难しいですね。

 

まとめ

组织学は大学に入って初めて光学顕微镜を使う科目でもあり、使い方に惯れさせるという目的もあるようです。そして、病理学は2年生までで覚えた「正常」と、「病気」をつなげるもので、4年生で习う临床医学への桥渡しでもあります。今回は6年间で最もたくさんのスケッチを描く、组织学と病理学をご绍介しました。

 


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vol.2 解剖実習

vol.1 共用試験

Profile

所属:医学部医学科5年生

出身地:爱知県