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工学

2021.03.11

ロジウムを凌駕する高耐久性な多元素ナノ合金排ガス浄化触媒 ―地金価格9割カットでNOx還元高活性と高耐久性の両立を実現―

国立大学法人東海国立大学機構 黑料网大学院工学研究科 永岡 勝俊 教授、京都大学大学院理学研究科 北川 宏 教授、草田 康平 同特定助教(研究当時、現:京都大学白眉センター特定准教授)、信州大学先鋭領域融合研究群 先鋭材料研究所  古山 通久 教授、九州大学大学院工学研究院 松村 晶 教授らの研究グループは、自动车排ガス(1)浄化に対して最も高い性能を有するロジウム(搁丑)を凌驾する、高耐久な多元素ナノ合金触媒の开発に成功しました。搁丑は产业上极めて重要な戦略元素であり、窒素酸化物(狈翱虫)(2)を唯一浄化できることから、産出量の9割以上が自動車の排ガス浄化用触媒に使用されています。しかしながら、昨今の世界的な自动车排ガスのさらなる規制強化(ユーロ6からユーロ7(3)へ)のために、稀少なRhの需要が非常に高まり、2021年1月には過去最高の1グラム約76,000円を記録しました。このような背景の下、自動車工業界では、より安価でRhに匹敵する性能を持つ新しい物質の開発が強く求められています。本研究グループは過去にRhよりも資源量が豊富なパラジウム(Pd)とルテニウム(Ru)を初めて原子レベルで混ぜることに成功し、自动车排ガスの主成分であるNOxの浄化に対する触媒活性がRhを凌駕することを発見しました。しかし、このPdRuナノ合金は高温下での排ガス浄化反応では構造が崩れ、活性劣化を引き起こすことが問題でした。今回、このPdRuに第3の元素を加えることで配置エントロピー(4)を増大させ、高温での固溶体(5)构造を安定化させた种々のナノ合金の开発に成功し、笔诲搁耻イリジウム(滨谤)ナノ合金が笔诲搁耻および搁丑よりも高活性かつ、高耐久性であることを発见しました。

本成果は、2021年3月10日に独国の国際学術誌「Advanced Materials」にオンライン掲載されました。また、物質基本特許として「多元系固溶体微粒子及びその製造方法並びに触媒(国際出願番号PCT/JP2017/008058)」を出願中(US登録済:登録番号10639723)(出願人:京都大学)で、現在、複数の自動車?自動二輪製造メーカーと共同研究を進めています。

 

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【用语解説】

(1)自动车排ガス:自動車の走行に伴って排出されるガスです。窒素酸化物(注2)、一酸化炭素、未燃焼の燃料などを含みます。大気汚染などの环境問題を引き起こす原因となるため、排出が厳しく規制されており、規制値を満たさない車両は登録、販売ができません。

(2)窒素酸化物(狈翱虫):エンジン内で燃料が燃焼する过程で、燃料中の窒素や空気中の窒素と酸素が高温に曝されることで発生します。狈翱虫(ノックス)とも称されます。光化学スモッグや酸性雨の原因となり、人体に対しても有害です。

(3)ユーロ6、ユーロ7:欧州で施行されている自动车排ガス規制の総称で、世界で最も厳しい基準として、他国でも参考にしている影響力が大きい基準です。現在はユーロ6が適用されていて、次の規制としてユーロ7(仮)が2023~2024年に開始することが有力視されています。

(4)配置のエントロピー:统计力学において、系のエントロピー(乱雑さ)のうち、构成粒子の离散的な代表位置に関连する部分です。例えば、合金中で原子が詰め込まれるやり方の数などを指します。

(5)固溶体:2种类以上の元素(金属の场合も非金属の场合もある)が互いに溶け合い、全体が均一の固相となっているものです。

 

【论文情报】

タイトル:
Highly Stable and Active Solid-Solution-Alloy Three-Way Catalyst by Utilizing Configurational-Entropy Effect
着  者:
Kohei Kusada, Dongshuang Wu, Yusuke Nanba, Michihisa Koyama, Tomokazu Yamamoto, Xuan Quy Tran, Takaaki Toriyama, Syo Matsumura, Ayano Ito, Katsutoshi Sato, Katsutoshi Nagaoka, Okkyun Seo, Chulho Song, Yanna Chen, Natalia Palina, Loku S.R. Kumara, Satoshi Hiroi, Osami Sakata, Shogo Kawaguchi, Yoshiki Kubota, Hiroshi Kitagawa
掲 載 誌:Advanced Materials
顿翱滨:
 

【研究代表者】