すばる望远镜の超広視野主焦点カメラによる大規模撮像探査(HSC-SSP)の国際共同研究チームは、全探査の半分弱にあたる中間データを用いて、宇宙のダークマターの分布を精密に測定し、宇宙の標準理論を検証しました。その結果、HSC-SSPから得られた「宇宙の構造形成の進行度合いを表す物理量」(S8)が、ビッグバン後38万歳の宇宙を観測して得られたS8と95パーセント以上の確率で一致しないことを確認しました。これは宇宙の標準理論の綻び、つまり宇宙の新しい物理を示唆している可能性があります。今後、HSC-SSPの最終データを用いた解析、さらに、すばる望远镜の次世代超広視野多天体分光器による観測で、この問題に決着が付けられることが期待されます。
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论文(以下の研究者向けウェブサイトにアップロードされます)
Miyatake, H., Sugiyama, S. et al. 2023, Hyper Suprime-Cam Year 3 Results: Cosmology from galaxy clustering and weak lensing with HSC and SDSS using the emulator based halo model
More, S., Sugiyama, S. et al. 2023, Hyper Suprime-Cam Year 3 Results: Measurements of the clustering of SDSS-BOSS galaxies, galaxy-galaxy lensing and cosmic shear
Sugiyama, S. et al. 2023, Hyper Suprime-Cam Year 3 Results: Cosmology from galaxy clustering and weak lensing with HSC and SDSS using the minimal bias model
Dalal, R. et al 2023, Hyper Suprime-Cam Year 3 Results: Cosmology from cosmic shear power spectra
Li, X. et al. 2023, Hyper Suprime-Cam Year 3 Results: Cosmology from cosmic shear two-point correlation functions
日本グループのすばるHSCに関わる活動は、日本学術振興会?科学研究費助成事業 (JP18H04350, JP18H04358, JP19H00677, JP19K14767, JP20H00181, JP20H01932, JP20H04723, JP20H05850, JP20H05855, JP20H05856, JP20H05861, JP21J00011, JP21J10314, JP21H01081, JP21H05456, JP22K21349 ) 、科学技術振興機構CRESTプログラム(JPMHCR1414)及びAIP加速課題(JP20317829),東京大学Beyond AIの支援を受け行われています。
関连リンク
东京大学カブリ滨笔惭鲍によるプレスリリース
国立天文台ハワイ観测所によるプレスリリース