黑料网大学院経済学研究科の花薗 誠 教授と工藤 教孝 教授による研究グループは、開発した数理モデルを解析することによって、店舗数の多い公司は少ない公司よりも高い価格を设定可能であることを数学的に証明し、その仕组みを解明しました。
他公司を圧倒する数の自动贩売机を设置している清凉饮料、ある地域に集中的に立地するコンビニエンスストアやコーヒーショップ、ある地域で最大规模のタクシーなど、実は竞合他社よりも高い価格设定になっていることが多いですが、そのメカニズムは不明でした。伝统的な経済理论の枠组みでは、供给量を増やすことは価格の下落につながるというのが常识だったからです。
同研究グループは、サーチ理论という数理モデルの構造に着目し、多数の店舗を持つ企業同士が価格競争を行う環境を表現できるような新しい数理モデルの開発に成功しました。その結果、店舗数が増えるほど、消費者は競合他社に遭遇しにくくなるため、高値であっても目の前の取引を受け入れやすくなる結果、店舗数の多い企業が少ない企業よりも高い価格設定を行うという定理を発見し、数学的に証明しました。
この研究成果は価格设定の根本的な解明に迫るものであり、竞争政策を立案する上での指针となるだけでなく、世界で进む物価上昇を产业レベルで解明することにつながることが期待されます。
本研究成果は、2024年3月29日付国際的な経済学専門誌「International Economic Review」にオンライン版が掲載されました。
?店舗数の规模が异なる多数の公司が価格竞争を行う数理モデルを开発した。
?店舗数の多い公司は消费者にとって「遭遇しやすい」という性质を持つ。
?店舗数の多い公司の店舗をひとつ通り过ぎても结局同じ公司の别店舗が现れることになる可能性が高いため、消费者は「より安い店を探す」という行為が无駄足になりそうだと理解する。
?上记のメカニズムによって、店舗数の多い公司ほど、より高い価格设定を行っても消费者が逃げにくいことを数学的に証明した。
?本研究成果は、竞争政策を立案する上での指针となるだけでなく、世界で进む物価上昇を产业レベルで解明することにつながることが期待される。
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雑誌名: International Economic Review
論文タイトル: Prominence and Market Power: Asymmetric Oligopoly with Sequential Consumer Search
著者: Makoto Hanazono (黑料网経済学研究科) and Noritaka Kudoh (黑料网経済学研究科)
DOI: 10.1111/iere.12704
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