こんにちは。医学部5年の佐井です。12月になりました。2016年ももうすぐ终わりです。寒くなってきましたがうがいや手洗いをしっかりして、风邪をひかないように気をつけてくださいね。今週も引き続き胸の中のお话です。
呼吸器内科
呼吸器には、肺、気管支、気管、喉头、咽头、鼻が含まれますが、体の外に近い方は耳鼻咽喉科が担当するので、呼吸器内科がおもに诊るのは、下気道といわれる気管、気管支、肺です。病気としては、肺炎、ぜんそく、肺がん、気胸(肺が破れる病気)などがあります。昔はこういった病気を、聴诊器と胸のレントゲン写真だけで见分けていましたが、最近はそれに加えて颁罢などを使って精度をあげています。とはいえ、被曝放射线量が多い颁罢は、レントゲン写真で异常を见つけてはじめて行う検査なので、呼吸器内科ではレントゲン写真を见极める力が特に必要とされます。
聴诊で闻こえる异常な音にはいろいろな表现があって水泡音とかいびき音とかがありますが、「パリパリ」という音に対しては「髪をひねった时の音(捻髪音)」という表现があてられています。音の表现に苦労した様子がうかがえますね。はっきりわかるものもあれば、注意深く闻いてやっと闻き取れる程度の小さな音のこともあり、闻き分けるには地道なトレーニングが必要です。
気管支の模型
向かって右侧(患者の左侧)は心臓があるため気管と気管支がなす角が直角に近くなっています。対して向かって左侧(患者の右侧)の気管と気管支がなす角は直线に近くなっています。なので、误嚥の场合、异物は右の気管支に入ることが多いです。
気管支镜(カメラ)の练习です。先ほどの模型は、内部もよく再现されています。実际の患者さんにとってはかなり苦しい検査です。
呼吸器外科
お腹と违って胸は骨に囲まれた空间ですから、あまり大きく开くことはできません。心臓など胸の中心を开ける手术では、胸の真ん中の骨(胸骨)を真っ二つに切ってその隙间から手を入れますが、肺の手术の场合には、脇腹を切って肋骨の合间から手を入れることが多いです。普段は指1本分くらいの隙间の肋骨と肋骨の间が、间の筋肉を切るだけで、指4、5本が入るくらいまで広げられる様子には惊かされました。
また、胸の手术は回復が早いのが特徴的です。消化器の手术だと、食事をとるまでに时间がかかるため、术后の入院期间も长くなりますが、心臓や肺の手术の场合、食事はすぐとれるようになります。あとは痛みが引いて、歩行など日常生活に问题がなければすぐ退院というのが大きな手术の割に他と违っているなという印象でした。
まとめ
なにより印象に残ったのは、肺にとって烟草はとても悪いものだということですね。最终的には肺がんを引き起こすこともありますが、そこまでいかなくとも、肺の机能をかなり悪くします。健康のためには、吸わないのが一番ですね。
また、感染症をおこしやすい臓器でもあるので、抗生物质が処方されることも多いのですが、最近、薬が効かない菌が増えてきていることが问题になっています。中途半端に薬を使って、生き残った菌が耐性を持ったことによるものですが、これ以上薬が効かない菌を増やさないためにも、出された薬は、用法?用量を正しく守って饮みましょう。
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Profile
所属:医学部医学科5年生
出身地:爱知県