こんにちは。医学部5年生の佐井です。今回からは、みなさんが病院にかかった时などに受ける治疗の土台となる临床医学について书いていきます。内科、外科などの各科は4年で讲义、5、6年で実习となっていますが、今回は全科に共通する考え方や手技についての讲义、実习について绍介していきます。
EBM evidence-based medicine
贰叠惭は「根拠に基づく医疗」と訳されます。治疗は、医师个人の経験则や、理论的な予测ではなく、客観的な既知のデータを基に行われるべき、というのが贰叠惭です。世界各国の大学、あるいは市中病院の医师たちが、自分たちの行った治疗とその転帰を、症例报告や论文として日々発表しています。たった1件の事例であれば、あまり参考にならないかもしれませんが、たくさんの论文で报告されているような事実は、立派な根拠となります。
讲义は、名大から転出され、现在、仓敷の病院(余谈ですが、採用试験で、小さい折り鹤を作らせるなどの実技试験を行う珍しい病院です。)で働く先生が担当されています。班ごとに症例が与えられ、関连する英语论文を読み、治疗や対応を考えます。私は、「3歳の子が、イスから落ちて軽く头を打った时に、头部颁罢を取るべきか?」という症例について考えました。通常の胸部齿线写真などに比べ、颁罢は被ばく线量が多いので、子どもに対してはできれば避けたい検査です。ということで、「小児に対する颁罢の影响」についての论文を読み、対応を考えました。
日常の诊疗で出会う患者さんと、全く同じ状况はなかなかありませんが、似た条件の论文を探し、目の前の患者さんにとっての最善とはなにかということを、探しもとめます。もちろん、急を要する治疗の场合は、论文を探している暇などありませんから、ひとまず経験に基づく治疗をすることもありえますが、一日ごとに新しくなる医学に取り残されないよう、私たちも知识のアップデートを常に続けていかなければなりません。
PBL problem-based learning
1人のチューターと10人程度の学生で构成され、学生主体で进められる授业です。1つの症例について2、3コマの时间をかけます。最初に患者情报が与えられ、そこからわかることや、次に行うべき検査などを考えます。段阶的に情报が加えられ、その都度、この人の体の中でなにが起こっているのかということについて议论します。某テレビ番组を纸で行う感じですね。ただし、诊断をつけるのが目的ではなく、その途中で见极めなければいけない病気や、病気のしくみを考えることに重点が置かれています。
週に1つの症例で、それが1年続きますが、最后の症例は英语で书かれていました。今年の医师国家试験でも空港が舞台の英语问题が出题されましたし、国际化の波を感じています。
基本的临床技能実习
その名のとおり、基本技能を学ぶ実习です。患者さんとお话しする际のコミュニケーションスキルに始まり、カルテの书き方、打诊?聴诊などの身体诊察、缝合、採血、术衣の着方、心电図?胸部齿线写真の読み方などを実际に手を动かしながら学习します。ちなみに、缝合は模型相手ですが、採血はお互いの腕を刺します。もちろん、身体诊察もお互いの体で练习します。
4年生のうちは初めてということもあり、ぎこちなさが残りますが、OSCEという试験を経て5年生になり、病栋で実际の患者さんと接していると、未熟ではあるものの、少しは成长したのかなとも思います。ただ、まだまだ、形を真似しているにすぎず、诊察と呼べるようになるまでにはさらなる修练が必要ですね。
结び目を作るところ
できあがり
まとめ
今回绍介したのは临床医学全般に通じる话でした。受け身の讲义ではなく、学生が积极的に行动するところが、他の讲义とは违うところでしょうか?やはり、手を动かすのは面白いですね。次回からは各科の讲义や実习を通して、それぞれの特徴を伝えていけたらと思います。
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Profile
所属:医学部医学科5年生
出身地:爱知県