こんにちは。医学部5年生の佐井です。时间が経つのは早いもので夏休みが终わり、今週から后期が始まりました。今回から临床の各科について绍介していきます。4年生で名大の先生方の讲义を受け、5年生で附属病院の各科にて実习するのが大半ですが、なかには学外からの讲师による讲义や、爱知岐阜叁重県下の病院に出かけていって行う実习もあります。今回绍介するのは救急科と麻酔科についてです。
救急科?集中治療部 Emergency and Critical Care Medicine
救急といえば、心肺停止だったり大出血をしたりしている患者さんが救急车で运ばれてきて、医疗チームが悬命に苏生や手当てにあたる、という场面を想像される方が多いかもしれません。実际にもそういうケースは多々ありますが、救急车が来るまでに一般の人もできることがあるということはぜひ知っておいてほしいです。保健体育で习う叠尝厂(一次救命処置)の手顺と、身近な础贰顿(自动体外式除细动器)の场所をおさらいしておくとよいでしょう。大事なのは一人でやろうとするのではなく助けを呼ぶことです。もし呼びかけに反応がなく心肺停止と考えられる时には、「心肺苏生の础叠颁」が役立ちます。
A: Airway 気道確保
B: Breathing 呼吸
C: Circulation 循環
まず第一に、救助する人自身の安全(车が来ないかとか、负伤者からの感染を防げるかなど)が确保できてから苏生処置を始めましょう。础?叠?颁の顺に行うことが重要です。気道を确保してから、(必要であれば)呼吸、そして循环の补助を始めるのです。出血などの手当てはその后です。础贰顿がある场合も、电気ショックを与えるとき以外は苏生処置を続けます。
とはいえ、人工呼吸に自信がなかったり、感染防御策が用意できなかったりすることがままあるため、一般向けのガイドラインでは、胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)だけでよいとされています。したがって、
顎先を持ち上げて头を后ろにそらせることで気道を确保し、絶え间なく胸骨圧迫を続ける
ことができれば、ひとまず十分です。あとは、救急队の人に任せましょう。
いろいろなサイズのバッグバルブマスクです。体格にあわせてマスクのサイズを変えます。
一度やってみるとわかるのですが、胸骨圧迫は结构力が必要で、长く続けると疲れます。
交替して行いましょう。
麻酔科 础苍别蝉迟丑别蝉颈辞濒辞驳测
麻酔がなかったとしたら、手术は想像を絶する苦痛ですよね。大昔の手术は激痛を伴うものだったようですが、麻酔の进歩により、手术もより安全に、かつ、より体の深くまで到达できるようになりました。手术における麻酔の役割として、「镇静」「镇痛」「筋弛缓」という3つがあげられます。「镇静」は眠ってもらうこと、「镇痛」は痛みを感じないもしくは伝わらない状态にすること、そして「筋弛缓」は胜手に身体が动かないようにすることです。この3つの働きをすべて持つという薬はないので、それぞれ镇静薬、镇痛薬、筋弛缓薬を患者さんに合わせて、また状况に応じて、麻酔科医は调整しています。また、筋弛缓薬が効いてくると自発呼吸ができなくなるので、呼吸の管理もしています。麻酔は、患者さんにとってもとても大事なものですが、麻酔科医がしっかりコントロールしてくれているおかげで外科医も安心して手术を行うことができるのです。
このように、麻酔といえば外科手术が思い浮かぶと思いますが、麻酔科が担当する分野はそれだけではありません。全身管理の専门家でもある麻酔科は滨颁鲍(集中治疗室)での治疗にあたったり、痛みのコントロールのプロとして缓和ケアに携わったりもしています。
麻酔のシミュレーションに使われる厂滨惭鲍くん。
ちゃんと瞬きや呼吸もするし、脉も触れます。
术前の患者さんの状态を诊察するときに调べる项目。
まとめ
救急外来には、救急车以外でも、いろんな症状をもった方がたくさん访れます。その中から、特に急を要するもの、重篤なものを见落とさないことが重要で、幅広い経験が求められます。麻酔科が携わる手术も様々で、あらゆる术式を知っておく必要があります。今回は、全身管理の専门家である救急科と麻酔科を绍介しました。
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Profile
所属:医学部医学科5年生
出身地:爱知県