No.56 和氣 弘明 教授
Researchers'
大学院工学研究科
No.21 鳴瀧 彩絵 教授
高校生のときは、将来、NASAで宇宙の研究がしたいと思っていました。大学に入って、原子の構造にも小宇宙があると感じ、ミクロの世界(化学)に興味が出てきました。液晶の研究をしようと4 年生で配属研究室を選びましたが、結果的には別の研究(真珠を人工的に作る)に携わりました。実験を進めるうちに想定外のことが起き、それをきっかけに新しい研究も生まれました。このように、私の研究対象は変化し続けています。人生も同じ。想定外の環境に置かれると苦労もありますが、それを乗り越えると新しい景色が見えてきます。これからも、変化を楽しみ、未知の世界に出会いたいので、この言葉を選びました。
物质が自発的に秩序を形成する「自己组织化」について研究しています。自己组织化は、原子?分子の配列から、自然界のパターン形成(云、砂漠、生物体表の模様など)、都市の形成、银河系の形成に至るまで、様々なスケールで普遍的に见られる现象です。私は特に、ナノメートルスケールで、分子や微粒子が示す自己组织化を対象とし、そのメカニズムを解明したり、社会に役立つ材料へ発展させようとする研究をしています。
电子顕微镜を覗いて、美しい秩序构造が思いがけず目の前に现れた瞬间は、鸟肌が立ちました。そのような偶然の発见を、サイエンスにしていく(科学的に解明していく)过程はとてもエキサイティングです。
研究が好き!であれば、ぜひその気持ちに正直に、研究者としての道を歩んでみませんか。女性は、生物学的あるいは社会的な理由から、ライフイベント等によって研究时间が减少する期间があり、もどかしい思いをされるかもしれません。ですが、低空飞行でも独创的な研究を着実に进めていけば、ステップアップのチャンスはきっと巡ってきます。マイノリティーであることは、人に覚えてもらいやすい侧面があり、研究をアピールするチャンスに恵まれていると言えます。见てくれている人は必ずいます。颜の见える(个性のある)研究をしましょう。
自宅でテレワークし、休校中の子供達(小2?小3)と一緒に過ごしました。毎日3 食用意するのが大変だったので、後半はご当地グルメを取り寄せて楽しみました。研究室の学生とはSlackやZoomでやりとりしました。各国の研究者と、Covid-19への対応状況をメールし合ったことも印象深いです。困難を共有することで、物理的には離れていても、人との距離が縮まったように感じました。
ストレス解消法は、大音量で音楽を聴くことと、美味しいものを食べることです。
引き金は様々ですが、研究者をやめようかな&丑别濒濒颈辫;と思ったことが、过去に数回あります。しかし、そんな时、学生がサプライズデータを报告してくれたり、チャレンジで出した研究费申请が採択されたりという幸运があり、鬱々とした気持ちが吹き飞んでいきました。嬉しいときの爆発力が大きいので、研究を続けずにはいられないのでしょうね。
この4月に、工学研究科内で応用物质化学専攻からエネルギー理工学専攻へ异动しました。これまでは、自己组织化材料を、细胞培养基材や人工血管など、主にライフサイエンス分野へ応用していましたが、今后は、エネルギー分野にも新しく展开していきます。环境に応じて柔软に変化する自己组织化材料の特徴を活かして、身の周りの微弱なエネルギーを人间が利用しやすいエネルギーに変换する方法论を构筑していきたいと考えています。
氏名(ふりがな) 鸣瀧 彩絵(なるたき あやえ)
所属 大学院工学研究科
职名 教授
略歴?趣味
2004年东京大学大学院工学系研究科博士课程修了。博士(工学)。
日本学术振兴会特别研究员笔顿(东京医科歯科大学)、海外特别研究员(カリフォルニア工科大学)、东京大学助教を経て、2014年黑料网大学院工学研究科准教授、2020年より现职。
趣味:音楽、ワイン
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