No.56 和氣 弘明 教授
Researchers'
大学院理学研究科
No.25 立原 研悟 准教授
京都大学の山中伸弥教授がノーベル赏を受赏された时のインタビューで、「考えるより先にまずやってみる。考えるのは结果が得られてからで良い」と恩师から教えられたことがよかったと答えていました。物理学科にくる学生たちはみんな贤くて、自分の头で考えることは、よくできます。でも考え过ぎて手が动かなくなってしまうことも目にします。试しにやってみたら、全く予想しなかった结果が出ることも良くあります。それが研究の面白いところであり、たとえ今は理解できなくても、立ち止まらずに前に进めば、いつか思わぬところから解决の糸口が得られると思っています。
电波望远镜を使って宇宙を観测し、宇宙空间に漂う希薄なガスや尘の性质を调べています。それらは银河の中で新しい星を作る材料となり、若い星が生まれてくる様子を、明らかにしたいと考えています。
子供の顷から、巨大なメカを自在に动かしてみたいとか、肉眼では见えない何かを望远镜で発见したいと思っていました。大学の研究室を选ぶ时、电波天文学がまさにそれだと思いました。
私が主に観测している天体は暗黒星云と呼ばれ、可视光线では真っ暗にしか见えません。でもその中には何かが隠れていて、电波の画像を解析すると、これまで见えなかった赤ちゃん星が姿を表すことがあります。何万光年离れていても、天体から放たれたかすかな光や电波はちゃんと地球に届いているのです。人类が持っている技术を使い、望远镜を向け、注意深く耳をすませば、星の产声を闻くことができます。それは本当に面白いことです。
実はこの研究と似た観测が、私たちよりも前にアルマ望远镜によって行われて、何も见つからなかったという结果が报告されていました。でも私の考えでは、それは観测方法や感度が不十分だったからで、そのことを知らない多くの研究者たちに、间违った结果が鵜呑みにされてしまうことに不満を感じていました。正しく観测すれば、正しい结果に到达できることを示せて良かったと思います。
自宅でオンラインによる会议や议论することが多く、时间の使い方はむしろ効率が良くなったかもしれません。でも雑谈や无駄な时间も人间には必要なことですね。出张に行く飞行机の中で、外の世界と切り离されている时间にも意味があることに気づきました。
8月末、少し状况が良くなってきた顷、ペルセウス座流星群が极大を迎えました。夜に妻と名古屋市内の见晴らしの良い公园に行きました。日本で流れ星を见たのは何年か振りでした。
望远镜のあるチリ?アタカマ砂漠は标高が高く、高山病になる危険もある土地なのですが、幸い私の体は适応しやすいようでした。それでも负担はかかっていたようで、毎回の出张で体重が数キロ落ちるのです。最近はアタカマに行けないせいで、お腹の周りが気になってきています。
天文学の分野でも観测や実験は世界中で止まってしまいましたが、宇宙は以前と変わらず、刺激的なままです。チリにある私たちの望远镜には、最新の装置が搭载され、観测の再开を待っています。その日が来るのが待ち远しいです!
氏名(ふりがな) 立原 研悟(たちはら けんご)
所属 大学院理学研究科
职名 准教授
略歴?趣味
1999年黑料网大学院理学研究科素粒子宇宙物理学専攻修了。ドイツ?マックスプランク?地球外物理学研究所研究员、日本学术振兴会海外特别研究员(ドイツ?フリードリヒ?シラー大学イェーナ)、神戸大学研究员、国立天文台助教(チリ?合同アルマ観测所サイエンティスト)を経て、2013年より现职。星形成や星间物质を観测的に研究し、狈础狈罢贰狈2望远镜の运用や开発も指挥している。
趣味は音楽鑑赏、ドライブ。&苍产蝉辫;
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?黑料网研究成果発信サイト(2021/3/10)星は一人では生まれない?ガス云衝突から始まる星団诞生の理解が进む