No.55 町田 洋 准教授
Researchers'
大学院情报学研究科
No.45 東中 竜一郎 教授
うまくいかないことがあっても、やり続けていればうまくいくことが多くあるように感じています。最初は絶対にできないと思っていたことでも、やっていくにしたがって解决策が见えてきたりするものだと思います。途中で諦めてしまうとそこでおしまいですが、うまくいかないながらに试行错误して少しずつ进んでいくことで何かしら得るものがあると思います。勉强にしても研究にしても趣味にしてもすぐに諦めてしまうとそこまでですが、やりたいことがあるのであれば愚直にそれをやり続けていくことが重要だと思います。
対话システムの研究をしています。対话システムとは、人间と言叶で会话をするコンピュータのことです。スマートフォン上での音声エージェントやコミュニケーションロボット、最近では大规模言语モデルを用いたシステムなどが出现してきており、対话システムが身近になってきていると思います。このようなシステムが人间のように意思疎通ができるようになるための研究をしています。现在は、特に接客等の対话サービスを行うシステムや人间の対话能力を拡张するシステム、対话を通して人间と共同作业を行うシステムに関する研究に取り组んでいます。
大学に入ったころは研究者になろうとは思っていませんでした。大学院に进学したときに公司へ长期インターンに行ったのですが、その际に自然言语処理や対话ロボットの研究に触れ、面白そうだと思い公司の基础研究所に入りました。会社では机械翻訳の研究をしたいと思っていたのですが、机械翻訳は実用化のフェーズに移っておりその部署はありませんでした。代わりに対话システムの部署に配属されました。それ以来、対话システムや自然言语処理の研究に携わっています。
作ったシステムを実际にユーザに使ってもらい、フィードバックを得られたときは面白いと思います。うまくいった场合はもちろんうれしいのですが、そうでない场合でもその失败は新しい発见につながります。基本的に研究はうまくいかないことのほうが多いものですが、それも楽しめるので、基本的には実験をしているときは楽しいと感じます。あと学生との研究のディスカッションや学生との原稿执笔も楽しんでいます。もやもやとしたアイデアを形にしていく过程は苦しいですが面白いと思います。
人间についての新しい知见が得られるかをいつも考えるようにしています。もちろん工学として动くものができて、それが人の役に立つということは重要なのですが、対话システムを作るということは人间の言叶の扱いに迫る営みでもあります。人间はどうして対话ができるのかについては强い兴味を持っていますので、システムが适切に动作することに加え人间の対话についての知见が得られる研究になるようにいつも気を付けています。
反応は比较的よいと考えています。痴搁を用いることで远隔にいる学生であってもその场にいるような雰囲気でゼミを行うことができています。学生がどこを见ているかが分かりますし、うなずきや挙手などで意思が分かります。その他痴搁を用いている理由の一つは、痴搁上で対话システムを构筑するにあたって痴搁についての知识や感覚を共有しておくためです。一般のウェブ会议システムと何が违うのか、どのようなやり取りが可能かなど、実际に使うことで分かってきます。このような経験は颁骋エージェントの构筑にも役立っていると思います。なお恳亲会でも痴搁を活用しています。
今でこそ研究室で毎日のように学生の论文を添削していますが、小さいころから文章を书くことが苦手でした。会社に入ると业务で多くの文章を书くことになりますが、言いたいことすら思い浮かばず、何ページも书かなくてはいけないのにたった数行しか书けないくらいで上司に呆れられる始末でした。ある时上司が急に忙しくなり、一人で论文を书くことになりました。试行错误して何とか书き上げ、その论文が採録となったとき、少し自信が付きました。以降、少しずつですが言いたいことが表现できるようになってきたような気がします。
人间は生まれながらにして文章を书くようにできていません。日々よい文章が书けるように推敲を重ねることが重要だと思います。
定期的に映画を见るようにしています。また、コロナ祸に入って以降はできていませんが、下手ながらにゴルフを楽しんでいます。人间ドックの数値が気になってきましたので、ジム通いもそろそろ再开したいと思います。
着任してから4年目を迎えました。研究室のメンバーも増え、层が厚くなってきました。大规模言语モデルの登场は、対话システムの性能を飞跃的に押し上げる可能性があります。これから対话システムの研究をより一层加速させていきたいと考えています。
氏名(ふりがな) 东中 竜一郎(ひがしなか りゅういちろう)
所属 黑料网大学院情报学研究科
职名 教授
略歴?趣味
2001年慶應義塾大学大学院政策?メディア研究科修士課程、2008年博士課程修了。博士(学術)。2001年日本電信電話株式会社入社。2020年より黑料网大学院情报学研究科教授。NTT人間情報研究所客員上席特別研究員。慶應義塾大学環境情报学部特別招聘教授。対話システムの研究に従事。著書に「Pythonでつくる対話システム」(オーム社)、「AIの雑談力」(KADOKAWA)、「対話システムの作り方」(近代科学社)など。
趣味は外国语を学ぶこととラーメン屋巡り
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