No.55 町田 洋 准教授
Researchers'
デジタル人文社会科学研究推进センター
No.49 坂本 將暢 准教授
芥川赏作家の井上靖氏の言叶です。努力と怠惰、希望と不満がそれぞれ表里一体であることを教えてくれる言叶です。とくに、すぐに成果の出ない研究分野ですので、「今いる场所」で悬命に努めることを教えてくれる言叶です。
一言でいうと授业分析です。授业を観た人が感想を言ったり自分の信念を语ったりするのではなく、児童生徒の言动の可能性から、教师や授业の可能性や课题を见出す研究です。私は、授业で得られる様々なデータを使った「授业の可视化」を指向した授业分析に取り组んでいます。
もともとは、学校に行かなくても远隔で授业が受けられる教育システムを开発したいと考えていました。でも、小中高校の授业を観察すると、今まで授业を受ける侧としての一面からしか授业が见えていないことに気づきました。学びの意义を考えた教育システムを开発するためには、実际の授业の可能性や课题を解明する必要があると考えて、今の研究の道に进みました。
小中高校の教师や児童生徒の言动の意図が、自分にはまったく予想と违ったり、考えもしないものだったりしたときです。まだまだ研究する意味があると思って、研究が面白いと感じます。
文系の研究科が横断的にプロジェクトに取り组んだり、収集したデータをそれぞれの特徴を活かして分析したりすることが可能になると思います。例えば私は以前、黒板前の教师の左右の动きの研究をしていましたが、今后、立ち位置と発言内容の関係、発言した语の言语学的意味と教育学的意味の共通点と相违点等、少し考えただけでも色々な研究の可能性が考えられてワクワクします。
高校生のころは理系で、数学(とくに代数几何)が大好きで、国语が大嫌いでした。小学生のころは図书室で本を一册も借りなかったため、図书委员に借りるように注意されました。それ以上に文章を书くことは嫌いで、嫌いだった本を読んだり文字を书いたりすることを中心の生活をしている今に惊いています。
土曜日や日曜日も研究会や学会があり、なかなか家族と过ごす时间が确保できないので、可能な限り家族と过ごし、私の気分もリフレッシュさせています。ごくまれに连続して休みが取れるときには家族でキャンプに出かけ、メールやネットから身を解放し、焚き火の灯りで読书をしたり、星空を见ながらビールを饮んだりしています。
かつての大学とは様子が変わり、すぐに结果を求められたり社会に直结した成果を求められたりして、なかなかやりたい研究ができにくい环境になりつつあります。そのような中でも、近い将来や远い希望に贡献できる研究を见出し、コツコツと研究をして知见を得て、次の世代に引き継げるようにしたいと考えています。
氏名(ふりがな) 坂本 将畅(さかもと まさのぶ)
所属 黑料网デジタル人文社会科学研究推进センター
职名 准教授
略歴?趣味
1977年愛媛県出身。2008年9月黑料网大学院教育発達科学研究科博士後期課程満期退学(博士(教育学))。2010年3月まで黑料网大学院教育発達科学研究科助教、2017年3月まで愛知工業大学基礎教育センター講師及び准教授。2024年3月まで黑料网大学院教育発達科学研究科准教授。2024年4月より現職(教育発達科学研究科は兼任)。2023年4月から2024年3月までカナダ?オンタリオ工科大学Visiting Scholar。趣味は研究、キャンプ、句作。カナダ滞在期間は図書館訪問とマイクロブリュアリー巡り。
?
?
?本学HPお知らせ「デジタル人文社会科学研究推进センターの看板上掲式を行いました」