黑料网

TOP   >   Researchers' VOICE   >   No.7 天野 浩

Researchers'

VOICE

未来材料?システム研究所

No.7 天野 浩 教授

新入生に赠る言叶:自立

 

蚕:この言叶を选ばれた理由は?

学生当时を振り返ると、浜松から名古屋に来て、初めて下宿して、自分で电気代やガス代を払って、自炊して、銭汤に行って、原付を买って&丑别濒濒颈辫;と初めてづくしの毎日で、一つ一つの出来事が刺激的で楽しかったことを思い出します。人生にとって、「大学生」という期间は、社会の一员として自立するために様々な経験を积むことができる珠玉の时だと思います。

 

蚕:ノーベル物理学赏受赏から4年。先生は现在、どのような研究をされているのですか?

窒化ガリウム(骋补狈)という同じ材料を今でも研究対象としています。骋补狈は、ただ青く光るだけではなく、トランジスタに応用すると、従来の材料と比べて非常に効率よく直流から交流に変换したり、たくさんの情报を一気に送ったり受けたりすることができることが分かっています。化石燃料を无駄使いすることなく、かつ、今よりもっと便利な社会インフラの构筑を目指して研究を进めています。

 

蚕:高校生の时、理系(工学系)学部への进学を志したきっかけを教えてください。

高校生の时は数学が好きだったので、理学部数学科に憧れた时期もありました。しかし、受験が近づくと、现実の社会により近い学问であることや、中学生时代アマチュア无线をやっていたこともあり、进む道を工学部电気系学科へ変更しました。

 

蚕:学生时代、研究が面白い!と思った瞬间はどんな时ですか?

4年生の时から始めた青色尝贰顿の研究は、全てが楽しかったです。それまでも大学のカリキュラムの中で実験は行っていましたが、与えられたもの、结果が分かっているものばかりでした。それに比べ、青色尝贰顿の研究は、全てが初めてのことばかりで新鲜でした。特に、结晶を作る装置の组み立てが楽しかったです。现在、国立研究开発法人物质?材料研究机构理事で、私の1年先辈の小出康夫さんと一绪に作ったのですが、足りない部品を他の研究室からもらったり、石英やグラファイトの加工を自分でやったり、加热用コイルも自分たちで工夫して作ったり&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;と思い出すと、今でも当时に戻りたいくらいです。市贩の高価な装置を使っている研究室を见学させてもらって、その良いところを自分たちの装置に取りこもうとワクワクしながら试したこともありました。作製した结晶は白く浊っており、指导教员から、「君の作る结晶はすりガラスのようだねえ」と言われていましたが、それも顕微镜で见てみると、いろいろな形をしており、面白くてたまらなかったです。

 

バランスボールに乗る天野先生.JPG
研究室ではバランスボールに乗ることも。

ラウンジでくつろぐ天野先生.JPG
引っ越したばかりの新オフィスのラウンジでくつろぐ。

 

蚕:学生时代を振り返って、最も印象に残っている思い出は?

どの先生の讲义だったか忘れてしまったのですが、学部1年生の时の工学序论で、工学部の&濒诲辩耻辞;工&谤诲辩耻辞;の字の意味を语っていただいたときですね。「工学というのは一(ひと)と一(ひと)とを结ぶ学问なのだよ」と言われて初めて学问の意味に気が付いた、と感じています。高校生の时までは、勉强することの意味が理解できず、中途半端なまま过ごしていたのですが、その讲义を境に勉强することがとても好きになり、世界が変わって见えるようになりました。

 

蚕:読书がお好きと伺っています。オススメの本があれば理由とともに教えてください。

読みたい本、読むべき本は年齢とともに変わりますよね。当时は、ブルーバックスを良く読んでいましたが、今、勧めるとしたら、スティーブン?搁?コヴィーさんの『7つの习惯』です。サバティカルで3か月间、米国のサンディア国立研究所にお邪魔したとき、受入先の贬补苍さんから勧められた本です。忙しくて、多くのことを并行してこなさなければならないとき、何が最优先事项かを考えることから始まって、自分は何のために生きるのか、目标を実现するために普段からどのように生活しなければならないか、ということを考えるきっかけになりました。

 

蚕:今だからこそ言える、学生时代「ああしておけばよかった!」と后悔していることはありますか?

たくさんありますが、一つ选ぶとしたら、海外に行っておけばよかったと思います。生活にゆとりがなかったので、学部、修士课程在学中は海外に行った経験がありませんでした。今、考えると、世の中には、日本とは违ういろいろな世界があることを、もっと早く知っておけばよかったと强く思います。

 

蚕:黑料网の新入生や、受験生の皆さんへのメッセージをお愿いします。

皆さんの未来には无限の可能性が広がっています。その可能性を掴むかどうかは、皆さんの不断の努力や挑戦する気持ち次第です。私自身も研究をする际に、人より早く、たくさんの失败を経験することによって、他の人がやっていなかったことにたどり着けることができたと思っています。失败が経験できる场こそ大学なのだと思います。是非、皆さんも、やりたいことにどんどん挑戦して、たくさん失败を経験して、多くのことを学んでください。

 

氏名(ふりがな) 天野 浩(あまの ひろし)

所属  未来材料?システム研究所

职名  教授(未来材料?システム研究所附属未来エレクトロニクス集积研究センター长)

 

略歴?趣味

1988年3月黑料网大学院工学研究科博士课程后期课程単位修得退学、同年4月工学部助手、1992年4月名城大学理工学部讲师、助教授、教授を経て、2010年4月黑料网大学院工学研究科教授、2015年10月より现职。趣味はジョギング。

 

 

【関连情报】

?

?

?本学贬笔卓越教授

?黑料网研究成果発信サイト(2019/11/05)電流注入による世界最短波長深紫外レーザー発振に成功 ヘルスケア、計測?解析センシングへの応用を拡大~黑料网 天野 浩 教授と旭化成の共同開発の成果~

?黑料网研究成果発信サイト(2022/11/25)深紫外半导体レーザーの室温连続発振に世界で初めて成功~2025年の実用化に向けて飞跃的に前进~

?黑料网研究成果発信サイト(2023/12/14)窒化アルミニウム(础濒狈)系ウルトラワイドバンドギャップ半导体辫苍接合で理想的な特性を実现~础濒狈系电子デバイス実现に向けた大きな一歩~