No.56 和氣 弘明 教授
Researchers'
大学院人文学研究科
No.9 河西 秀哉 准教授
以前勤务していた大学は、キリスト教主义の学校で、圣书に触れる机会もありました。その中の一节です。大学においても、研究においても、自ら探求していく姿势が大事だと思います。そうすると、きっと何かが得られるはずです。学生のみなさんは、是非、教员の研究室の扉をたたいてみてください。
象徴天皇制の歴史を研究しています。日本国宪法に天皇の地位は象徴と书いてありますが、はたしてそれはどのようなものでしょうか。私たちにとって、天皇とは何なのでしょうか。その歴史を研究し、今に至る过程を明らかにしようとしています。また、その中で、天皇が実际にどのように考え、行动したのかも研究しています。
普段の何気ない生活では、天皇制というものを意识しないかもしれません。しかし、歴史的に継続してきたこの仕组みは、日本社会の根本を形作るものの一つでもあり、様々な制度や惯习に影响を与えています。そして、家族、仕事、人権&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;など、日本社会が抱える问题の缩図が天皇制にも映し出されています。
この研究を通して、私たちにとって天皇とは何かという问题を明らかにするとともに、それだけではなく、日本社会の特徴を解明したいと考えています。
昭和から平成に変わる前后、中日ドラゴンズは优胜したにもかかわらず、天皇が病気ということで、优胜に関するイベントを自粛しました。その光景を见て、当时、小学生でドラゴンズファンだった私は、とても不思议に感じ、天皇制に兴味を持ちました。
とはいえ、研究対象としようと思ったのは、大学に入学し、のちに恩师になる羽贺祥二先生(现?名大名誉教授)が讲义の中で象徴天皇制の话(いわゆる「人间宣言」の意図の话でした)をされ、それに魅了されたからです。
歴史学は当时书かれたもの(史料)を読み、それに基づいて研究対象を明らかにする学问です。しかし、史料を読み进めても、知りたいことが书いていないこともたくさんあります。1日中、図书馆などにこもっても、まったく成果がなかったこともあります。しかし、だからこそ、これぞといった史料を见つけたときの喜びは大きいです。
また、1つの史料を読んでわからなかった事柄が、いくつかの史料を组み合わせて読むとわかってくることもあります。自分がこうだろうと予想していた结论が、史料を読むことで変化していくときが、研究の面白さを感じる瞬间です。
私たちは、自分の研究成果を论文や书籍の形で発表します。大学院生の时、私が书いた论文は、なかなか専门家の先生方による审査を通りませんでした。何度も何度も书き直しましたが、自分の考える意図がわかってもらえるような文章をどう书いていったらよいのか、全体の论理は一贯しているのか、本当に悩み、くじけそうになりました。现在は少しは惯れましたが、今でもまだ同じように悩み、苦しむときがあります。
メディアでは、スムーズに话していると见られるようですが、本当は内心ものすごく紧张しています。讲义でも実は同じです(笑)
私が研究を始めたときは、今ほど天皇について注目されていませんでした。このテーマをやめようと思ったことも、これまで何度もありました。続けていてよかったです。
象徴天皇制については、まだまだわかっていないことが数多くあります。それを少しでも明らかにしていくことが目标です。その成果を讲义で绍介し、学生のみなさんが天皇制について考えるきっかけにしたいと思います。
また、多くの学生や院生と一绪に学んでいきたいです!
氏名(ふりがな) 河西 秀哉(かわにし ひでや)
所属 大学院人文学研究科
职名 准教授
略歴?趣味
名古屋市出身。2000年黑料网文学部卒業、黑料网大学院文学研究科に進学。博士(歴史学)。京都大学大学文書館助教、神戸女学院大学文学部准教授などを経て、2018 年10 月より黑料网大学院人文学研究科准教授。趣味は合唱(とはいえ、最近は忙しくてやれていません。そろそろ復活したい)。
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