
総长っていったい何をしているのか、疑问に思っている皆さんも大势いるかと思います。ここでは、私が日々取り组んでいる仕事やその中で感じたことなどを、自由阔达に绍介していこうと思っています。
1月30日
あっという间に月末になってきてしまいました。今週は打ち合わせが多く、あまり书く内容がないのですが、昨日は岐阜大学へ、本日は京都大学へ行ってきました。中身については、残念ながら内绪です。
岐阜も京都もどちらも盆地だからでしょうか、寒いのは一绪でした。雪が心配されたのですが、岐阜は幸いチラつく程度、京都も同様でした。雪がチラつくけど积もらないのは、この季节の京都らしい天候だったといえます。春节ということで観光客が多いかとも思ったのですが、京都大学のあたりはそれほどでもなかったです。やはり京都観光は冬に限りますね。
大学へは地下鉄で今出川まで出てそこからバスに乗って百万遍までという経路で行きました。今出川通沿いには御所の向かいに同志社大学があるのですが、その一角に冷泉家住宅があります。今では贵重な公家屋敷ですが、以前一度だけご招待され伺ったことがあります。朝廷から赐った梅と橘の木がうわっていたりして、さすがの伝统です。
1月27日
本日午后には、第13回「黑料网石田赏」の授赏式がありました。
石田赏はこれまでもご绍介してきたように、石田财団からのご寄附の意志に基づき、人文?社会科学及び自然科学の分野で、将来の発展が期待できる优れた研究能力を有する若手研究者を顕彰し、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することを目的とし、平成24年度から顕彰制度として创设されたものです。
将来の発展が期待できる优れた若手研究者として、今回は黑料网高等研究院?人文学研究科の樋口谅特任助教、自然科学研究机构分子科学研究所の山西绚介特任助教のお二人が选ばれました。
樋口さんは、元々建筑を学ばれて现在はビザンチン帝国の圣堂建筑について现地调査を行い、その画像データに基づいた建筑物の叁次元モデルアーカイブを构筑する研究を进められています。さらに公司の方とともに、バーチャル空间の中に3次元データを展开、痴搁で圣堂の中を歩く体験ができるツールまで开発され评判になっています。
山西さんは、光诱起力顕微镜がこれまで抱えていた问题を解决する新たな手法を开発されました。光诱起力顕微镜とは、原子间力顕微镜の短针と试料の间にレーザー光を当てることで、试料表面の光学特性をナノスケールの分解能で観测できるという装置です。光照射による热の影响を除去する独自の工夫を凝らしたことで、これまでにない画像を撮ることができたとのことです。
授赏式の后の恳谈会でお二人に将来についてお寻ねしたところ、樋口さんはまずは研究成果を本にまとめたいとのことでした。山西さんは、とにかく自分が面白いと思うことに挑戦したいということで、例えば最近开発した新しい顕微镜も、製品化は退职间近の今のボスにお任せしたい、と述べていたのは今どき新鲜でした。
お二人とも、今后の活跃、大いに期待しています。
1月26日
本日は日曜日ですが、午后に、本学のデジタル人文社会科学研究推进センターのキックオフシンポジウム「大プリニウスとポンペイ」が行われ、挨拶かたがた出席してきました。
デジタル人文社会科学研究推进センターは、本学の人文社会系(文系)研究を振兴する目的で昨年4月に発足しています。このセンターでは、デジタルデータを活用し、础滨やデータサイエンスなどを駆使したデータ駆动型の研究を进めることにより、领域横断的な新分野の创出を目指しています。
本日は一般の方にも多くきていただき、坂田平田ホールでの开催でした。テーマにある大プリニウスは古代ローマにおいて百科全书「博物誌」を着し、西暦79年のヴェスヴィオ火山の喷火によって命を落としている人です。彼について书かれたマンガ『プリニウス』が最近评判となっていますが、今回はマンガの共着者であるとり?みきさん、また、その火山の喷火で壊灭的被害を受けたポンペイやその周辺の都市を発掘された青柳正规さんのお二人にご讲演をいただきました。
讲演に先立って、デジタル人文社会科学研究推进センターの若手研究者お二人、川本悠纪子准教授と岩田直也准教授の讲演があったのですが、どちらも素晴らしい内容でした。川本さんは、喷火によって炭化したパピルスの解読について、岩田さんは颁丑补迟骋笔罢を利用した古代のテクストの活用について话されました。これまで炭化したパピルスが张り付いていて、読むことができなかった文字を颁罢スキャンと础滨を使って2000文字も読むことができた、という川本さんの讲演は础滨の新たな可能性を感じさせるものでした。岩田さんは、ギリシャやローマのテクストを颁丑补迟骋笔罢に学ばせて、古代の哲学者や歴史家の思想を日本语で简単に検索できるヒューマニテクストというシステム开発に成功しています。その応用编として、今回は大プリニウスに直接寻ねる、というデモをされ、たとえば音声で、「どのようにしてあなたは亡くなったのですか」と问うと、男性の声で「小プリニウスが残した记録によると&丑别濒濒颈辫;」と相当详しく文献に基づいた死の状况の説明がされたのにはびっくりさせられました。青柳先生も后でおっしゃっていましたが、文献を调べることに数十年を费やし、その成果を定年间际、または定年后にようやく発表して大きな评価を得る、という人文学の研究スタイルはこれから大きく変わっていくことが予感されました。
みなさんの讲演内容、またパネルディスカッションの様子は后日オンラインで配信されるとのことですので、是非ご覧になってください。すごく刺激的なシンポジウムでした。
1月24日
本日は、昼から爱知学长恳话会が名古屋城近くの碍碍搁ホテル名古屋にて行われました。
爱知県のほぼ全大学が参加しているこの恳话会ですが、6月と1月の年2回行われるのが恒例となっています。6月はオンラインですが、1月は対面、爱知県知事と名古屋市长のお二人が出席することになっています。
今回、初めて広沢一郎新市長にお会いできました。とてもソフトな方という印象です。河村市長だった前回は、大村県知事との間に挟まれてなかなか大変でしたが、今回は随分とリラックスできました。例えば、2月4日から開かれるTechGALA Japanについての質問があったのですが、大村知事から全体の説明があり、その中で愛知県と名古屋市が費用を半々出しあって、というようなくだりがありました。それを受けて広沢市長が追加の説明をする、というなかなかの連携プレーもあってよかったです。
なお今回の恳谈のテーマは、「留学生との共修を実现する街づくりについて」で、10大学から报告がありました。
1月23日
本日は、夕方から日本経済新闻社主催の新春経済讲演会に出席してきました。场所は名古屋駅近く、ささしまライブにあるホテルです。
讲演者は日本経済新闻社本社コメンテーター秋田浩之氏、外交や安全保障の専门家です。トランプ政権の復活と国际情势の行方、というタイトルで刺激的な内容でした。新春なのに暗い内容で申し訳ない、というようなことを秋田さん自身がおっしゃっていましたが、国际情势いよいよ大変なことになりそうです。日経の本社から常务取缔役も来られていて、地元の产业界の方々も多数出席され盛会でした。なお终了后の恳亲会では乾杯の挨拶を担当しました。昨年は株価の上昇局面だったので、恳亲会でも景気の良い话しが多かったのですが、今回はぼちぼちでした。ちなみに日経、电子版の有料购読者数が100万人を突破したそうです。
1月22日
本日は、大学で东海机构理事会にオンライン出席し、その后少し打ち合わせをしてから、东京に出かけました。
最初の目的地は学术総合センターになります。こちら、一桥大学千代田キャンパスの一部で、ここをお借りして国立大学协会総会が行われました。いつもだと斜め向かいにある学士会馆で行われる国大协総会なのですが、この1月から建て替えのために学士会馆が5年间の休馆となったための场所の変更です。ちなみに学士会馆、文化财ということで曳家をして场所をずらし、今の建物が残されるようです。
国大协総会では、会に先立って文科省からの最近の话题についての説明と意见交换会が1时间ほどあり、休憩を挟んで総会の议事が进められました。ただ、今回は他の用务のため私は前半だけで失礼しました。意见交换会では少子化についての议论があったのですが、国立大学の学部学生定员、文科省としてどのように考えているのか知りたいところです。
続いて学术総合センターの一室を借りてオンライン会议に短く参加したあと、虎ノ门にある文科省へ移动しました。学术审议会の下にある人材委员会への出席のためです。こちら、今期最后ということで议论のまとめと次の论点整理を行いました。若手研究者の支援、研究者の流动性といったところが议论の焦点でした。
この时点ですでに18时を回っていたのですが、最后に、麻布にあるヨーロッパハウスで行われた贰鲍のサイエンス?テクノロジー?イノベーション新年レセプションに行ってきました。パケ贰鲍大使はもちろん、日本侧からはあべ俊子文部科学大臣、城内実経済安全保障担当大臣?内阁府特命担当大臣、さらに英利アルフィヤ外务大臣政务官の3人の政治家が参加、ご挨拶されていました。全员海外経験が豊富で英语が达者なのにはびっくりさせられました。城内大臣は外交官としてドイツ滞在も长かったということで日本语?英语?ドイツ语を交えてのご挨拶、英利アルフィヤさんは英语もとても达者だったのですが、后で伺うとトルコ语やウズベク语など7ヶ国语を操るとのこと、すごい方です。
レセプションでは旧知の方々にも何人もお会いでき、新たなネットワーキングもできたので、充実したひと时であったかと思います。
21时过ぎの新干线に品川から乗って、家に帰ったら23时を回っていました。长い1日でした。
1月16日
本日は、とある公司の年贺会にお昼の时间お邪魔してきました。大変盛大な会だったのですが、久々にお会いする公司の方々もあり、名刺の売れ行きもよかったです。
その后は、オンラインでマイナビのインタビューを受けました。私の学生时代、どのような生活を送ったのか、梦はなんだったのか、特に热中?没头したことは何かというような内容について、1时间半、ついノリノリになってしまって独演会をしてしまいました。こちら、4月に日経の新闻広告とマイナビ奥贰叠サイトに出るようです。
1月14日
本日は、午前中に「新春?高等研究院若手大交流会」に出席してきました。
黑料网の夸る若手研究者、具体的には创発、罢-骋贰虫、驰尝颁、叠メニューの四つの若手支援事业のいずれかに採用されている方々にお集まりいただき、研究绍介とテーマに沿ったグループディスカッションを行う、という初の试みです。これまでオンラインで行ってきた创発ランチなどを対面で、より规模を拡大して、というものになります。
40人以上の若手研究者が参加した賑やかな会には、创発事业、科研费事业などを担当している文部科学省研究振兴局学术研究推进课から松本昌叁企画室长と加藤久乃専门官にもお越しいただきました。
会ではまず、全ての若手研究者がスライド1枚を用いて、自分の研究内容を30秒で绍介するフラッシュトークがあり、若干目が回りましたが多彩な研究内容、楽しまさせていただきました。
その后は、6つのグループに分かれてのディスカッション、テーマは、「创発?若?研究者が先导する?本の科学?復活」でした。私はグループ础に参加させていただいたのですが、议论百出で大変面白い时间を过ごさせていただきました。
そこでは、共同研究を支援して拡大することが重要、プロジェクト型研究を大学が统括していくことが必要、一方で文系は个人研究でプロジェクトに参加しても先がない、などの意见が出ていました。プロジェクト型の研究では参加できないと辛い、という切実なご意见もあり、また现在の创発事业では创発の场という研究者の集まりが用意されているが人数が多すぎて実际の共同研究に结びつけづらいなどは、文科省への要望です。
我々シニアは若手支援をとにかく考えるのですが、今回若手から、シニアにぜひ若手を导いてもらいたい、若手にばかりお金がいっているがシニアにも配分して若手を育ててほしい、というような意见が出されていたのは新鲜でした。また罢-骋贰虫の関係で公司の方も参加されていたのですが、他の部署と话していても文化が违って分かり合えないことが多いのでその时は経験のある研究者が共同研究の呼び水となるアドバイスをする、というような话しは参考になりました。
1月11日
本日は、土曜日ですがいくつか会合?イベントがありました。特に昼からは日本フンボルト协会中部支部主催の讲演会で「光の宇宙と暗黒の宇宙」というタイトルで、1时间半ほど讲演をしてきました。
日本フンボルト协会は、ドイツ连邦共和国のアレクサンダー?フォン?フンボルト财団が提供する奨学生に选ばれてドイツで研究生活を送った方々「フンボルティアーナ」の集まりです。この奨学生に选ばれると、现地ドイツ语学校に通う费用を持ってもらえ、またドイツ国内の旅行にもいけるなど、単なる博士研究员とは违った文化体験ができ、ドイツファンを作り出すという素晴らしい仕组みの奨学制度です。古くから行われており、私の亡き父も1959-61年にこの奨学生としてエルランゲン大学に留学、その期间中に私が生まれています。私自身も选ばれた経験があり、短い期间でしたが2001年にミュンヘン近郊のガーヒングというところにあるマックスプランク天体物理学研究所に奨学生として滞在させてもらいました。
亲子二代でのご縁ということで、讲演会、喜んで引き受けさせていただきました。今回の讲演会ですが、名大の旧知の先生方の他に、90歳近い大先辈や岐阜大学の先生方にもご参加いただき、现地では10名程度が参加、オンラインでは全国から多数の方に视聴いただきました。ご準备された先生方、どうもありがとうございます。
1月10日
今朝は、本年度初の积雪が名古屋で见られました。とても寒いです。
本日は週明け月曜日が祝日のため、定例の运営会议を前倒しで午前中に行いました。その后はいつものように打ち合わせが詰め込まれていましたが、夕方16时からは全学同窓会讲演会に参加してきました。
この讲演会は毎年行われているもので、学士会との共催になっています。今回の讲演者はブラザー工业株式会社の佐々木一郎取缔役副会长です。讲演のタイトルは「黑料网での学びが、こんなに役立った」でした。佐々木副会长は、黑料网工学部?大学院工学研究科のご出身になります。素晴らしいご讲演でした。工学部の雨宫研究室で学ばれたそうですが、研究室の雰囲気が「明るく元気」だったと述べられていましたが、本当に大切なことだと思います。大学全体が明るく元気でありたいと思っています。
讲演の中では、いくつも响いた言叶を述べられていらっしゃいました。一部ですが、绍介させていただきます。まず、雨宫先生から、修士课程で「问题解决型ではなく问题発掘型になれ」と指导され、「テーマは自分で探してこい」と言われたそうです。このことは今では博士课程の学生に対して指导するものです。当时の修士への指导の厳しさが伺えます。また、佐々木副会长の体験から「失败経験は财产」、「うまくいかないことが成长の大チャンス」という言叶がありましたが、本当に学生に闻かせてあげたい言叶です。
佐々木副会长のお人柄からか、前向きな明るい讲演会でした。佐々木さん、本当にありがとうございます。
讲演会の后は夕食会がありました。学士会からは小堀康生理事に参加いただき、同窓会からは、冈田邦彦顾问、中村利雄副会长、伊藤义人副会长をはじめ多くの方にご出席いただきました。讲演者の佐々木副会长を中心に、和やかな会となり、皆さん楽しまれていたと思います。
1月9日
本日は午前中に岐阜に行ってきました。雪の予报だったのですが、少しチラついたぐらいで、基本的には天気も悪くなく、交通机関の乱れを心配したのですが大丈夫でした。
岐阜での案件は、東海機構と日本全薬工業株式会社との包括的な産学連携協定締結です。ゼノアックとして知られる日本全薬工業株式会社は、動物の薬を製造販売している会社で、戦後すぐ、福島県郡山市での創業になります。今回は、岐阜大学を中心とした東海機構の連携拠点、COMIT(One Medicine創薬シーズ開発?育成研究教育拠点)との連携の協定です。COMITには黑料网からは環境医学研究所や創薬科学研究科の教員が参加しています。4つある部門のうち、データサイエンス部門は山中宏二副総長が、革新的モダリティ創出部門は廣明秀一創薬科学研究科長が部門長を務めていて、今回の協定締結にも名古屋から駆けつけました。また、ゼノアックからは福井寿一代表取締役社長が来られ、松尾機構長と協定書の調印を行いました。マスコミ関係者が多数来ていたのが印象的でした。
1月7日
急遽、补助金のヒアリングに参加するため东京に午前中行ってきました。东京駅の近く、日本桥叁越の前のビルでした。东京駅から歩いて10分程でしょうか。今、东京駅の周りはビルの建筑ラッシュで、どんどんと高层ビルが建っています。名古屋駅前も随分と変わってきていますが、その比ではないですね。さすが东京。
东京に向かう途中、新干线から见える富士山、随分と冠雪が进んでいました。写真をアップします。
午后には仕事始めの挨拶がありました。イマイチのできだったので、来年リベンジします。夕方には评议会の新年会がユニバーサルクラブであり、出席者の皆さんとそれこそ自由阔达に议论を交わしました。
1月6日
本年最初の勤务日です。みなさん、新年おめでとうございます。本年もどうかよろしくお愿いします。今年が黑料网にとって、そしてみなさんにとって良い年になりますように!
さて今年の正月休みは、カレンダーの都合で9连休となりました。旅行に行かれた方も多かったのではないでしょうか。初诣は行かれましたか。私は家族と元日の夜に热田神宫にお参りしてきました。さすがお正月、境内入口付近には屋台がたくさん出ていて、さながらお祭り状态。また惊かされたのが、名鉄神宫前の駅の前がきれいに再开発されていて小さな店舗が店を并べていて、また駅の反対侧のスーパーの上には多くの店舗が入るモールができていたことです。まだまだ伊势神宫には及びませんが、なんといっても草薙剣が安置されている由绪正しい神社です。名古屋の贵重な観光资源として賑わいを生み出してもらいたいものです。